先月16日のグリーンリボンDAY制定イベントの公開授業に続き、今度は「日刊ゲンダイ」
(11月10日付・9日発売)にトキワ松学園の「いのちの授業」がとりあげられました。
すぐに臓器移植について授業するのではなく、高校1年生・高校2年生の保健で「生老病死」
というストーリー性を持たせています。
高校2年間の保健の授業を通し、自分の命を考え、そして他人の命について考えられる力を
育んでいくことが一番の目的です。
1学期の特別な取り組みとして、環境問題のプレゼンテーションを行いました。今年度のクラスの特徴は、堂々としたプレゼンもさることながら、その後の活発な質疑応答でした。続く2学期前半の取り組みは、バイオテクノロジーについてのプレゼンテーションでした。遺伝子組み換えやクローン、iPS細胞などなど、最新のバイテク技術についての良い面や懸念される問題点について活発なプレゼンが行われました。
さて、2学期後半は実験に取り組みます。今日はその第1弾。修学旅行から帰ったばかりの高二を待っていたのは、なんと『ニワトリの頭の解剖』でした。理系の生徒とはいえ最初は戸惑っていたようですが、だんだんノリノリになり、最後には『ホルマリン漬けにして持ち帰りたい!』と申し出る生徒も現れるほどに…。3学期には自由研究に取り組みますが、この積極性が生かされた研究になればと担当教員は内心期待しております。
3月の震災以来、団扇を届けたり、文化祭で応援をしたりと支援の仕方を考えながら活動してきましたが、11月6日に目黒ユネスコ協会の協力を得て、気仙沼に生徒4人が行ってきました。その報告を校長先生にしました。
現地では、気仙沼の白幡教育長さんに話をお聞きし、全校生徒が書いたメッセージカードをお渡ししました。教育長さんが目を潤ませながら震災のこと、そして、これからの復興について語られる姿に生徒たちも心を打たれたようでした。中でも、「豊かなコミュニティーを持つ」との言葉はとても印象に残るものでした。
その後、沿岸部の被害を見たり、養護施設でお年寄りの方と交流をしたりしました。最後には仮設住宅を訪ね、自治会長さんや大阪からかけつけているボランティアさんからもお話をうかがいました。そこでも震災の様子だけでなく、その後の様子を聞きながら仮設住宅の問題や自立していくための支援のあり方など、多くの事を考えさせられました。
どのような支援の仕方をしたらよいのかと悩みながら活動をしてきましたが、現地の方々のお話を聞く中で、「継続的な心の交流」ということが大切だと確認できました。また、今回の訪問では、気仙沼の方々が支援を受けることよりも「若い世代」に今回の震災で学んだことを伝えたいという強さを感じました。
気仙沼の人々の気持ちを感じながら生徒たちが中心となり、今後の交流が広がっていって欲しいと思います。
追記:教育長さんにお預けしたメッセージカードは翌日、城南中学校と九条小学校の児童生徒に届けられたそうです。
文化祭で高校2年生の有志が取り組んだ『児童労働』についての展示内容が大変充実していたということで、トキワ松の小学生に授業をしてほしいとの依頼を受けました。そこで、7名の生徒たちは、英語の授業をきっかけに「児童労働」に関心をもったことや、もっと調べようとNPOや国連大学等に見学に行ったり、講師を招いて様々な国での児童労働の実態について教わったことを、写真や映像を交えて発表したのです。30分の授業後、山のような質問に答え、昼食もともにし、小学生たちとの交流を深めることができました。
≪小学生の感想より≫
・私は大人が働くのがふつうだと思っていたので、ガーナで子どもが働くのを見てすごくびっくりしました。しかも何メートルもの高い木に登って、大人でも取るのが大変なカカオの実を子どもが取るので、私にはあんなことはできないと思いました。
・ガーナの子供達はカカオを取っているけれど、チョコレートを知らないというのは驚きました。
・私達にできることを沢山していきたいです。例えば、先輩のみなさんに教えてもらった「フェアトレード」のマークがついている商品をできるだけ買うというのを実行してみたいです。きっと作った人たちも助かるし、公平になると思います。
・高校生のお姉さんたちの説明の仕方が上手だったのでわかりやすかったです。お弁当の時、妖怪のマネをしてくれたのがとてもそっくりでした!
9日(水)の4時間目は、中学1年生から高校2年生までが体育館に集まり、「トキワ松の歴史」の講演を聴きました。
講師は、本学園卒業生で、以前、図書室の先生をされていた東海林典子先生。先生は、先日文部科学大臣から表彰を受けた本学園の「図書室を中心とした教育」を築き上げた先生です。現在は、1万人を超える卒業生の会である「みどり会」の事務局長として活躍されていらっしゃいます。みどり会からは、創立95周年記念誌「わたしたちのトキワ松」が配布されました。
創立者の三角錫子先生のお話など、学園の歴史をわかりやすくお話をしてくださいましたが、三角先生のお話の中で、「真白き富士の根」の作詞のことをお話なさった時には、コーラス部が素敵なハーモニーを聞かせてくれました。
95年のすばらしい歴史のあるトキワ松学園の生徒として「誇り」を持って学園生活を送ってくださいという言葉を忘れずに毎日を過ごしましょう。
11月2日(水)は、高校二年生が修学旅行ですが、高校三年生を除く、
他学年は遠足&社会科・美術科見学です。
●中学1年生は、西湖ハイキング&果物狩りへ↓
普段、なかなか山道などを歩くことのない生徒たちにとっては、ハイキングとは言ってもかなり険しい道に思えたようで、みんな苦戦していました。しかし、大変な思いをした分、昼食場所である三湖台(富士五湖のうち三湖と雄大な富士山を臨める高台)に着いたときには、本当にきれいな景色を眺めることができ、大満足でした。また、ぶどう狩りでは好きなだけぶどうを食べられるということで、なんと10房も食べたつわものも!!
●中学2年生は、成田にあるフィールドアスレチック&芋掘りへ↓
いろいろあるコースのなかで、一番の人気はやはり水場のコース。水に浮いたボードの上をかけぬけようとしますが、バランスを崩してビショビショになる生徒も…。大きなさつまいもを掘り出す作業に、みな夢中で取り組んでいました。
●中学3年生は、相模湖プレジャーフォレストまで飯盒炊さん&オリエンテーリングへ↓
各班で飯盒を使ってお米を炊き、カレーライスを作りました。オリエンテーリングでは説明を受けて、ルールやコンパスの使い方を習いました。プレジャーフォレストは、山の斜面にあるために、登ったり下りたりをくり返すとかなりの運動量になります。ポイントを回って帰って来るころには、各班ともにクタクタでした。
●高校一年生は、夢の島にある第五福竜丸、西洋美術館にスペインの画家ゴヤ展へ
社会科・美術科見学へ↓
第五福竜丸展示館はほとんどの人が初めての人も多く、3.11の東日本大震災での福島原発事故があったこともあり、南太平洋で放射能被害にあった第五福竜丸を実際に見て改めて放射能の危険さを実感したようでした。ゴヤ展では貴重な作品を見ることが出来て感動していました。
天候にも恵まれ、それそれの方面で秋を満喫し、充実した一日を過ごしてきました。