中学1年生PAハイエレメントに挑戦!

少し前の話になりますが、2月下旬に、中学1年生の保健体育の授業内にてPA(プロジェクトアドベンチャー)のハイエレメント(命綱を使用するプログラム)を実施しました。

中学1年生は2学期にローエレメント(命綱を使用しないプログラム)を実施し、クラス内で様々な意見を出し合いながら、課題を解決していきました。

そしてついにハイエレメントに挑戦です。今回は「クライミングウォール」と「ジャックと豆の木」を実施しました。

まずは確実にハーネスが装着できているか確認します。お互いに見せ合いながら安全確認を行い、「クライミングウォール」に挑戦しました。

PAには“チャレンジ バイ チョイス”という考え方があります。「挑戦するレベルとその方法はその人自身が決定する」というものです。途中で手が離れてしまう人、一番上まで登りきる人、高さが怖くて途中で降りる人など様々ですが、皆が頑張りを認め合い拍手を送っていました。そして2学期のローエレメントで養ったことを活かし、意見やアドバイスを出し合う場面も多く見受けられました。

 

もう1つのプログラムは「ジャックと豆の木」です。一見簡単そうに見えますが、死角に足場があったりして皆苦戦している様子でした。しかし下にいる生徒が次の足場の位置を伝えたりして一致団結して行うことができました。

 

一番上に登れた人は笑顔でピースをしたりしますが、体育館の天井付近まで登っているのでかなりの高さがあります。夢中で登っている時は気づかず、ふと下を見た瞬間に恐怖で足がすくんでしまう生徒が何人もいるほどです。

日常生活では味わうことのできないハイエレメントに挑戦した経験を活かし日常生活でも様々なことにチャレンジしてほしいと思います。

よくがんばりました!

高3教養講座『声優♪』

「声優能力検定」という検定があるのをご存じですか?検定に合格したからといってプロの声優になれる訳ではないのですが、自分の発声法や表現の仕方を客観的に審査してもらえる機会になります。

 

今回の教養講座では、4級から1級のテキストを使い、滑舌や声の使い分けを重点的に練習しました。ニュース原稿では助詞・助動詞の音を下げて読むなど、少しアレンジしただけで皆どんどん上達していきました。

 

他の人の声や表現を聞くことも参考になりますね。男女のケンカの台詞では、お腹から大声を出し合っているうちに皆ヒートアップ!また、音楽アプリ「nana」を使った声劇や、アニメ「暗殺教室」のアフレコも体験し、役になりきる面白さ、動画に台詞を合わせる難しさなどを実感し、楽しく充実した時間を過ごすことができました。

今回学んだことを、ぜひ今後の活動における自己アピールや発表・プレゼンなどの場でも発揮してほしいです!

 

~優雅な時間~高3教養講座 『アフタヌーンティー』

“Add butter cubes, then rub in with your fingers until the mix looks like fine crumbs.” “Now, stir in sugar.” “OK!”

調理室から英語が聞こえてきました!今日は高校3年生のアフタヌーンティーパーティーです。講座前に学んだ調理用語を使いながら、今日はいよいよ調理&ティーパーティーです。

みんなで分担してSandwiches, Scones, Butterfly Cakes, Lemon Trifleの4種類を作りました。サンドイッチもちょっと大人向け、スモークサーモンとクリームチーズで作ります。バラフライケーキとは、カップケーキの一種ですが、ジャムとホイップクリームの上に、切ったカップケーキ上部を蝶の羽のように飾るイギリスの伝統的なお菓子です。

 

多くの生徒にとってスコーンづくりも初めて。この記事の最初に出てきた英語はスコーンの作り方の説明の一部でした。一生懸命英語のレシピを読みながら作りました。

 

調理が済んだら、各自好きな紅茶を選びます。イギリス多文化研修に参加経験のある生徒は英国王室御用達の紅茶を見て、「お土産で買った紅茶だ!」と当時を思い出した様子。

 

最後はみんなで楽しくティーパーティー。出来立てのスコーンにジャムやクロテッドクリームを付けていただきます。

高三生徒も新しい生活に向けて忙しい日々ですが、午後のひと時を優雅に過ごすことができました。次回はぜひ自宅でアフタヌーンティーを楽しんでください!

高3教養講座『座禅』

高校3年生の希望者を対象とした教養講座にて、坐禅体験を実施しました。体を楽に動かせる服装(体操着など)で和室に集合!まずは、座禅の仕組みや由来の講義から始まり、呼吸法や柔軟など、普段とは違う取り組みに生徒の背筋も自ずとまっすぐに・・・

 

禅と言えば、仏教徒が実践する修行という印象が強いかもしれませんが、今日、瞑想は精神的な健康によいということを証明するような研究も盛んにおこなわれているようです。本屋さんに行けば、何冊もの「マインドフルネス」についての本をみつけることができます。

華やかとは言えない講座でしたが、呼吸に気を配りながら短い瞑想を何度か練習し、最後は25分間を坐りきりました。

 

 知識には大きく二種類あります。教師が生徒に直接伝えることができる知識と、生徒が自ら発見しなくては獲得することができない知識です。例えば歴史の授業で習う史実などは、前者の知識ですね。対して、坐禅で得られるものは後者の知識だと思っています。

皆さんに足の組み方、呼吸の仕方、呼吸に集中する方法などを伝えましたが、教えることができるのはここまで。後は、生徒の皆さんがそれらの実践を通じて、自ら自分の中に何かを発見しなくてはならないのです。「深く呼吸するって、意外と難しいことなんだな」「いつもは気づかなかったけれど、頭って重いんだな」「背中が凝っているな」等々。自分自身に意識を向けるということが肝心です。そうすることで、不思議と少しすっきりとした気分になれます。

講座は静かに始まり、静かに終わりました。地味な2時間でしたが、各々が各々なりに逞しく何かを学んで帰ってくれたようでした。

 

高1『スタイリングセミナー』

毎年、高校1年生を対象に『スタイリングセミナー』と題して、制服の美しい着こなしについて講習会を行っています。講師には、トキワ松学園の制服を製作してくださっている東京菅公学生服株式会社の方をお招きしています。

 

制服の意義や成り立ちのお話などみんな驚くことばかりだったようです。製作に長い時間と労力がかかっているオリジナルの制服!たくさんの人の思いが込められています。大切に、自覚を持って着こなしてくださいね。

 

【生徒の感想より】

・アメリカでは制服を着用することによってカラーギャングの抗争に巻き込まないようになったということに驚いた。制服に守られていると自覚ができた。

・もともと制服が好きだったのですが、更に愛着が湧きました。

・夏服と冬服のスカートのポケットの位置やフックの違いについて疑問に思っていましたが、謎が解けました!教えていただきありがとうございます。

・ボタンやソックスのポイントのデザインがトキワ松オリジナルだと聞いて嬉しくなりました。

・制服に使われているカラーやデザインに深い意味が込められていることを知って、大切に着ていこうと思った。

 

高3教養講座『いざ鎌倉へ!』

    高校3年生の進路決定者を対象に開講している教養講座。今回の報告は、校外学習として鎌倉の神社仏閣や史跡を探訪する、その名も「いざ鎌倉」という講座です。

 生徒たちは鎌倉の歴史や尋ねる場所について事前学習をしたうえで、校外学習に臨みます。当日は少し寒さも感じられましたが、天気も良く、気持ちの良い一日でした。歩いての移動も多かったのですが、生徒たちは鎌倉の自然と歴史を感じながらさまざまな見学地を楽しみました。

 

 その中でも、今回、特に注目してほしかったのが稲村ケ崎海浜公園。ここからは江の島や富士山もよく見え、とても景色の良い場所ですが、公園の一角には「七里ガ浜沖ボート遭難碑」があります。この碑に刻まれた「真白き富士の嶺(根)」の歌はトキワ松学園創設者の三角錫子先生によるもの(ボートの遭難で亡くなった少年たちを悼み、三角先生が作詞した。「七里ヶ浜の哀歌」として広く知られるようになった)。  

生徒たちも卒業を前に、三角先生にゆかりのある場所を訪ねることができ、思い出に残る鎌倉巡りになったようです。

 

高3教養講座 「バレーボール」

3学期は進学先が決まった高校3年生を対象に教養講座を行っています。

バレーボールの授業で大盛り上がりしていた印象がある今年の高3、なんと20名も参加者が集まりました。集まった生徒たちはみんな運動大好き、バレーボール大好きな生徒ばかり。熱気あふれる2時間となりました。

部活動のように声出しランニングから始まり、パス、対人レシーブ、レシーブから2段トス、スパイク練習…授業ではあまり取り扱わない練習をたくさんしました。

 

 

最後にはチームに分かれて試合を行いました。10人対10人の特別ルール。お見合いしてしまうような失点はほとんどなく、それぞれが積極的にプレーに参加しました。ラリーがたくさん続いたりスパイクやブロックがあったり。「すごい!私たちバレーボールやってる!!」と思わず言葉に出てしまうほど授業よりもハイレベルで、素敵な笑顔があふれる素晴らしい試合になりました。

 

バレーボールは「相手を思いやる心をもって繋ぐ」ことがとても大切なスポーツです。これからの生活でも相手を思いやる心を大切に!

卒業前のいい思い出ができました!!

高2 いざという時のために『救命講習』

毎年、高校2年生の保健の授業内で普通救命講習を実施しています。理論1時間と実技2時間の計3時間を受講すると「救命技能認定証」を取得することができます。

まずはコンピュータ室で知識の習得です。東京消防庁の電子学習室を利用して正しい知識を学び、最後に30問の確認テストを行います。24点以上が合格ラインですが、「命を助ける知識に間違いがあってはならない!」ということで、満点ではなかった合格者は30点満点になるまでテストに取り組みました。

動画を見て実技の予習もしました。緊張する、早くやってみたい、とそれぞれに実技の実施をイメージしながら予習することができました。

 

実技の時間は東京防災救急協会と地元目黒の消防団の方々が講師として24名も来校してくださいました。胸骨圧迫や人工呼吸、AEDの操作の仕方を体験することができました。人形を前に緊張しながらですが、講師の方々が1対1で丁寧に指導してくださったおかげで恥ずかしがることなく真剣に取り組むことができました。

 

また、本来は「上級救命講習」で実施される乳児の心肺蘇生の方法を、本校では特別にお願いをして取り入れていただいています。将来、母親になる可能性のある生徒たちにとってはとても有意義だったようです。

心肺停止の傷病者に出会わずに平和に生活できることが一番ですが、いざという時には、一度経験したことが命を救うための行動につながることを願っています。

中1「思考と表現」特別授業!

1月20日(月)中学1年生の「思考と表現」の授業にて、NPO法人芸術資源開発機構(ARDA)の方をお招きして対話型の絵の鑑賞(VTS)を行いました。

その日の授業は2時間続きになり、図書室の配置もいつもと違っていたので、生徒たちは興味津々で授業に臨んでいました。

 

1時間目はアイスブレイク。絵の鑑賞をみんなで行う前に小グループに分かれて、アートカードを使いながら、自分の感じたことを‶ことば″にする練習をしました。講師の方々からのていねいな質問に、生徒たちはリラックスして、楽しみつつも、自分の考えたこと、感じたことを口々に発言します。

 

 

いよいよ、2時間目はVTSです。2グループに分かれ、3枚の作品を鑑賞しました。「まずはじっくり作品を見てみましょう」という講師の方の掛け声で、生徒たちは作品をじっくり鑑賞します。次に「思ったことや感じたことを伝えてくださいね」といわれ、次々に手を上げて発表していました。

どちらのグループも作品の中にある、状況や人物の関係性、その作品の中に描かれているものにどのような意味があるのかなど、思い思いの感想を口にしていました。また、「人の意見を聞くことも大切だよ」と言われていたこともあり、友だちの意見も聞きながら、よく考えていました。

一枚の作品を友だちといっしょに鑑賞するという今までにない経験を、楽しみながら行った2時間でした。

トキワ松学園では、生徒たちに感じたことを言語化し、そこからさらに考えを深めていく経験を積んでほしいと考え、「思考と表現」の授業のなかでVTSを取り入れています。3学期の「思考と表現」では、更にVTSで言語力を磨いていきます。

高3教養講座『裁判傍聴』

高校3年生の希望者21名とともに、東京地方裁判所にて裁判の傍聴をしてきました!

一つ目は、裁判員裁判です。内容としては「放火」の審理第2回で、裁判員や裁判官、検察官や弁護人の分かりやすい質問や説明に、よく耳を傾けて聞いていました。

二つ目は、通常の刑事裁判です。内容としては「住居侵入」と「窃盗」の新件(審理第1回)で、こちらは検察官の早口と少し難解な表現がありました。被告人が外国人だったため、法廷の中で日本語と外国語が混じり、背景には他の犯罪組織も絡み合う、非常に考えさせられる裁判でした。

どの「刑事裁判」も犯罪行為には、被告人の人間的な背景や複雑な事情が絡み合い、さまざまな角度から考えさせられます。振り返りでは、インパクトのある事象や言葉だけを追うのではなく、一般市民の感覚や裁判官の判断はどうなのか、その犯罪行為に見合った刑罰なのか、そして情状酌量の余地があるのかなど、多くの視点で「物事」を見るように話しました。

教室の授業とは一味違った体験を、卒業後にも生かしてほしいと思います。