高3教養講座『座禅』

高校3年生の希望者を対象とした教養講座にて、坐禅体験を実施しました。体を楽に動かせる服装(体操着など)で和室に集合!まずは、座禅の仕組みや由来の講義から始まり、呼吸法や柔軟など、普段とは違う取り組みに生徒の背筋も自ずとまっすぐに・・・

 

禅と言えば、仏教徒が実践する修行という印象が強いかもしれませんが、今日、瞑想は精神的な健康によいということを証明するような研究も盛んにおこなわれているようです。本屋さんに行けば、何冊もの「マインドフルネス」についての本をみつけることができます。

華やかとは言えない講座でしたが、呼吸に気を配りながら短い瞑想を何度か練習し、最後は25分間を坐りきりました。

 

 知識には大きく二種類あります。教師が生徒に直接伝えることができる知識と、生徒が自ら発見しなくては獲得することができない知識です。例えば歴史の授業で習う史実などは、前者の知識ですね。対して、坐禅で得られるものは後者の知識だと思っています。

皆さんに足の組み方、呼吸の仕方、呼吸に集中する方法などを伝えましたが、教えることができるのはここまで。後は、生徒の皆さんがそれらの実践を通じて、自ら自分の中に何かを発見しなくてはならないのです。「深く呼吸するって、意外と難しいことなんだな」「いつもは気づかなかったけれど、頭って重いんだな」「背中が凝っているな」等々。自分自身に意識を向けるということが肝心です。そうすることで、不思議と少しすっきりとした気分になれます。

講座は静かに始まり、静かに終わりました。地味な2時間でしたが、各々が各々なりに逞しく何かを学んで帰ってくれたようでした。

 

中1「思考と表現」特別授業!

1月20日(月)中学1年生の「思考と表現」の授業にて、NPO法人芸術資源開発機構(ARDA)の方をお招きして対話型の絵の鑑賞(VTS)を行いました。

その日の授業は2時間続きになり、図書室の配置もいつもと違っていたので、生徒たちは興味津々で授業に臨んでいました。

 

1時間目はアイスブレイク。絵の鑑賞をみんなで行う前に小グループに分かれて、アートカードを使いながら、自分の感じたことを‶ことば″にする練習をしました。講師の方々からのていねいな質問に、生徒たちはリラックスして、楽しみつつも、自分の考えたこと、感じたことを口々に発言します。

 

 

いよいよ、2時間目はVTSです。2グループに分かれ、3枚の作品を鑑賞しました。「まずはじっくり作品を見てみましょう」という講師の方の掛け声で、生徒たちは作品をじっくり鑑賞します。次に「思ったことや感じたことを伝えてくださいね」といわれ、次々に手を上げて発表していました。

どちらのグループも作品の中にある、状況や人物の関係性、その作品の中に描かれているものにどのような意味があるのかなど、思い思いの感想を口にしていました。また、「人の意見を聞くことも大切だよ」と言われていたこともあり、友だちの意見も聞きながら、よく考えていました。

一枚の作品を友だちといっしょに鑑賞するという今までにない経験を、楽しみながら行った2時間でした。

トキワ松学園では、生徒たちに感じたことを言語化し、そこからさらに考えを深めていく経験を積んでほしいと考え、「思考と表現」の授業のなかでVTSを取り入れています。3学期の「思考と表現」では、更にVTSで言語力を磨いていきます。

高3教養講座『裁判傍聴』

高校3年生の希望者21名とともに、東京地方裁判所にて裁判の傍聴をしてきました!

一つ目は、裁判員裁判です。内容としては「放火」の審理第2回で、裁判員や裁判官、検察官や弁護人の分かりやすい質問や説明に、よく耳を傾けて聞いていました。

二つ目は、通常の刑事裁判です。内容としては「住居侵入」と「窃盗」の新件(審理第1回)で、こちらは検察官の早口と少し難解な表現がありました。被告人が外国人だったため、法廷の中で日本語と外国語が混じり、背景には他の犯罪組織も絡み合う、非常に考えさせられる裁判でした。

どの「刑事裁判」も犯罪行為には、被告人の人間的な背景や複雑な事情が絡み合い、さまざまな角度から考えさせられます。振り返りでは、インパクトのある事象や言葉だけを追うのではなく、一般市民の感覚や裁判官の判断はどうなのか、その犯罪行為に見合った刑罰なのか、そして情状酌量の余地があるのかなど、多くの視点で「物事」を見るように話しました。

教室の授業とは一味違った体験を、卒業後にも生かしてほしいと思います。

中高生徒会 合同リサイクル運動「みんなの表彰台プロジェクト」

近年、プラスチックの処理や海洋プラスチック汚染が大きな問題となっています。日本は一人当たりのプラスチックごみ排出量が世界第2位となっており、プラスチック資源循環の取り組みが必要とされています。トキワ松学園では、以前から英語の「GS(グローバル・スタディーズ)」などで、この問題について調べたり、解決策を議論してきました。

そんな中、トキワ松の生徒会では「みんなの表彰台プロジェクト」に参加し、リサイクル活動をしようと考えています。この活動は、市民が参画して使用済みプラスチックを回収し、TOKYO2020オリンピック・パラリンピックの表彰台を製作するプロジェクトで、オリンピック・パラリンピック史上、東京2020大会が初めてだそうです。

まず、中高合同の代表会議にリサイクル活動に参加している「テラサイクル」の方にお越しいただいて講演をしていただきました。そのあと、みんなで討論会を行いました。

リサイクルには様々な方法があることを学びました。ゴミになったものを違う使い方をする「アップ・サイクル」。ジュースパックからバックを作ったものを見せていただきました。また不要になったものを崩して細かく粉砕し、別のものにしていく「マテリアル・リサイクル」。もちろんその場合でもCO²は排出されますが、いちからつくるよりも環境負荷が少なくなります。ブロックなどは洗剤容器から作っているので、ほのかに洗剤の香りがしました。

生徒会が実施するリサイクル活動はプラスチック容器の回収です。中間テスト終了後から実施します。

回収対象のものは、ヘアケア製品(シャンプー・リンスなど)台所用洗剤、衣類用洗濯洗剤、柔軟剤、消臭剤です。混ぜるな危険と書いてあるものは回収できません。壊れたり、割れたりしていても大丈夫です。使い切ってから持ってくるようにしてください。どの会社の製品でも構いませんので、より多くの空き容器を持ってきてください。

皆さんの力で表彰台をたくさんつくりましょう!ご協力よろしくお願いいたします。

(中学代表会議 ボランティア活動分科会より)

表彰台プロジェクトウェブページ

 

文化祭『表彰式!!』

本日、文化祭参加団体の表彰式が行われました。優秀な、クラス参加団体と大ポスターを作成した団体が表彰されます。表彰された団体は以下の通りです。

■クラス発表団体について

【校長賞】2団体・・この賞はクラス参加団体の中で、発表内容、説明などが最も優秀であった団体に贈られます。

高校1年E組「水の楽園」

受賞理由・・水について様々な観点から調べてまとめ、丁寧に説明していました。また映像や実験の実演、講義を行うなど来場者に楽しく学んでもらえるように工夫され、まさに探究女子の発表でした。

 

中学3年b組「彩色兼美~いろいろみんないろ~」

受賞理由・・・色を意識した大きなオブジェや装飾が施された素晴らしい空間つくりでした。日本独特の色を用いたちぎり絵や模型や図を用いた分かりやすい展示内容、来校者の体験コーナーなど探究の成果が表れていました。

 

【努力賞】1団体

中学3年a「美生物(びせいぶつ)~美しき小さな生き物たち」

受賞理由・・・教室の中央に美生物を観察するために必要な道具である顕微鏡の大きなオブジェに目を奪われました。観察コーナーを作ったり、丁寧なレポートを展示するなど工夫が見られました。

■大ポスターについて

【グッドデザイン賞】2団体

中学3年b組 「彩色兼美(さいしょくけんび)」

中学2年a 「Flower(フラワー)」

受賞理由・・内容が明確に分かるデザインや制作方法に工夫が見られたことが評価されました。

お天気にも恵まれ無事に2日間を終えることができました。HRでは文化祭実行委員を中心に振り返りを行います。来年度に向けて更なる発展を期待したいと思います!

中学1年生 英語プログラム『校内留学』

中学1年生は、夏休みに入ってすぐ、校内留学という“2日間 英語漬け”のプログラムがあります。

英語漬けですから、すべての会話は英語です。海外の講師の方が中心となり、チームに分かれて英語劇に取り組みます。最終日には発表もあり、どきどきわくわくの2日間です。

今年も、それぞれのチームで配役を決めて英語劇に取り組みました。講師の先生方と身振り手振りを交えながら必死にコミュニケーション!本番では照れもありましたが目をキラキラ輝かせながら、みんな役になりきって演じていました。大奮闘ですね。

 

 

それぞれ充実した2日間となりました。

次回は春休みに行います。ぜひ、また挑戦してくださいね。

中1a 探究活動開始!『イワコー工場見学』

中学1年a組の文化祭のテーマは「文房具」!クラスで、今話題のおもしろ消しゴム「イワコー」さんの八潮工場に工場見学に行ってきました。

材料や金型、作り方についてなどを前社長さんから丁寧にお話しいただきました。全部で300以上も種類があることに驚きました!他社のものは形がメインになっているものもありますが、イワコーさんの消しゴムはどのような形でもちゃんと消すことができるそうです。

続いて組み立て体験をさせていただき、実際に動かせる「えんぴつ削り」とイチゴがかわいい「ショートケーキ」を組み立てました。一つ一つのパーツをとめていくとがっちり外れなくなり完成です。真剣に組み立てました!実際に販売しているものも、手作業で組み立てているそうです。

 

工場の下には直売所があり、かわいい消しゴムやめずらしいものが半額で買えるということもあって、たくさん購入しました。(文化祭で使います!)

最後には自分たちで組み立てたものとお土産をいただき楽しく終了しました。

イワコーさん、ありがとうございました。工場見学の様子は、文化祭に展示いたしますので是非見に来てください!

中3b トキワ祭のためのミニ遠足!「東芝未来科学館へGO!」

今年の中学3年b組のトキワ祭(文化祭)のテーマは「色」。その探究と調べ学習のために、東芝科学未来館へ行きました。

光の色に意味を持たせている例として、滑走路の信号の様子が、映像を使って表されていたり、静電気の実験や、ナノレベルに自分がなったような疑似体験ができるゲームなどもあり、楽しみつつ大変勉強になりました。

なかでも、「いろイロ色マジック」という実験を見学しました。紫キャベツ溶液を使って、それにさまざまな液体を混ぜ、色の変化を観察する実験です。

これはトキワ祭で自分達もやってみることができる!と早速学校に帰って、同じ実験をしてみることにしました。色相環を作ったり、色についてさまざまな研究を一学期から継続して行ってきています。

今年のトキワ祭は
9月28日(土)・29日(日)10:00~です。
当日もぜひ楽しみにしてください。

高3保健『臓器移植について』

高校3年生の保健では臓器移植について学び、「臓器移植コーディネーターによる講義」と「校長先生による授業」を受けました。

臓器移植コーディネーターによる講義では①臓器移植とは②臓器提供から移植まで③臓器移植の現状についてのお話を聞きました。現場をイメージできる話も伺うことができ、より一層「自分の身に起きたとしたら・・・」と感じながら聞くことができました。悲しみのどん底で臓器移植について考えなければならない現実を知り、知識があることの大切さや家族と会話しておくことの必要性、意思表示が残されるであろう家族の助けになることを学びました。

校長先生の講義では献血の歴史(売血や血液銀行のこと)や人工透析(臓器移植の必要性)など、漫画や校長先生の体験をまじえて聞きました。そして最後に自分は臓器移植についてどんな選択をしていきたいか、家族が臓器移植を求められたらどうしていくか、それはなぜかなどなど考え、少人数のグループで共有し、発表をしました。

実際に臓器移植の現場に身を置くことは少ないかもしれないけれど、延命治療の選択について考えることは可能性が高いだろう、ということも校長先生から教えていただきました。

 

自分の死生観について真剣に考えた時間を過ごすことができました。

テーマとしては重いものですが、家族で考える時間を持つことはいざというときのためにとっても大切な時間になります。そして、毎日の生活では命を大切にして過ごしていかなければならないと改めて感じることができました。

中学読書感想文発表

本校では自分の考えを論理的に表現する力を養うために、年3回、読書感想文を課しています。今回は1学期に書いた中学2年生、3年生の感想文の中から優秀者2名に発表してもらいました。

2年生の優秀者が読んだ作品は『いのちのパレード』。同級生が妊娠したということをきっかけに、中学生が命について考えていくという内容の小説です。登場人物それぞれの視点から語られる話を咀嚼して、命について考えたことがよく伝わる感想文でした。

3年生の優秀者が読んだ作品は『きみが世界を変えるなら~世界を改革した子どもたち~』。この作品は、地雷、児童労働、ストリートチルドレンといった社会問題に声をあげた子どもたちの姿が、その思いとともに描かれています。彼らの姿から、声をあげ続けることの重要性を痛感し、これからの自分たちにできることについて考えていました。

次回はどのような読書感想文が出てくるでしょうか?楽しみです。