高3教養講座 飛び立て!卒業生~PAハイエレメント~

高校3年生を対象にしたPAのハイエレメントを実施しました。今回はハイエレメントの中でも難度の高い「ムササビスイング」と「巨人のなわばしご」を実施しました。

(写真ではわかりにくいかもしれませんが…)ムササビスイングでは、天井を通った命綱をつけた人のロープをみんなで一斉に引っ張ります。すると引っ張られた体が勢いよく体育館をムササビのように飛び回ります。自分が感じたことのない感覚を覚えることもでき、とても楽しそうにしていました。

続く巨人のなわばしごは卒業を控えた3年生にとって特別なプログラムです。大きなハシゴを2人組で力を合わせ、体育館の天井まで登っていきます。

到達できた生徒は一番上のハシゴに自分の名前、記念にメッセージを書き込みます。登りきった生徒たちは、歴代の先輩たちが残したメッセージを見ることができ、感激していました。

トキワ松学園を巣立つ卒業生の皆さん。仲間を信頼する心、協力して成し遂げる力、トキワ松で学んだすべてをこれからの人生の中で役立ててくださいね。皆さんの活躍を楽しみにしています!

高3教養講座 日本一有名な本屋『読書のすすめ』に行こう!

2月22日(金)、よく晴れた午後2時、江戸川区の篠崎駅に元気な高三が30名集まりました。目指すは、日本一有名な本屋「読書のすすめ」です。店長の清水克衛さんは、テレビ番組の書評コーナーにもしばしば出演する「本のソムリエ」と呼ばれる方。将来の夢や現在の悩みなどを相談すると、ヒントになる本を薦めてくれるということで、沖縄や北海道からも、わざわざ飛行機に乗って本を買いに来る人がたくさんいるという有名店です。

駅から歩いて6分ほど、店内に入ると、清水店長が笑顔で迎えてくれました。「インターネットの時代だからこそ、本を読んで自分自身を見つめよう」という趣旨のお話を全体で聴いたあと、いよいよ自分に合った本を選んでいきます。清水店長や、ベテラン店員の小川さんに相談したり、店内を回って気になる本を手にとったり、熱心に「自分の一冊」を探していました。いつもは馴染みのない哲学書や思想書、古典などを選ぶ生徒も多くて、「みんないい本を選びますね。一度は読んでほしい本ばかりを選んでくれました」とお店の方々に褒めていただきました。

「気になっていた本を思い切って買う事ができました。」「ニーチェに挑戦したいと思っていたので、頑張ってみます。」「これからは本をたくさん読んで、しっかりした自分の考えを養っていきたいです。」などという感想をそれぞれが語ってくれました。実り多い一日となりましたが、これからの人生にとっても有意義な一日になりますように。

高2体育 主体性を育む!創作授業

高校2年生の体育で、創作授業を行いました。創作授業は、

①生涯を通じてスポーツを取り組めるようにする
②体力の向上
③態度(公正・協力・責任)の育成

というの3つの目的に沿って、生徒たちが教師役となり、自分たちで種目とテーマを決めて、どのような運動を行えばよいかと検討を重ねます。事前に作成した計画表をもとに、50分の授業を作り上げます。

 

今回授業を行った高校2年C組の班は、テレビ番組の「VS嵐」をモチーフにしながら授業を組み立てていました。全員に指示伝達をすることに苦労しながらも素晴らしい授業が展開できたと思います。

一人一人が体を動かし、全員で動く大切さと、その難しさを自分たちで実際に行うことによって体感できることが創作授業のよいところ。当日の授業が済むと、個人カードに反省・改善点や感想をまとめて提出します。授業を通して、生徒たちの自主性や主体性が育まれていました。

高3英語 トキワ英語の集大成~卒業エッセイ🌏~

高校3年生は、トキワ松での英語学習の集大成として卒業エッセイに取り組みました。まずは、パラグラフの基本構成から始めて、比較対照・例示・原因結果など様々な文章パターンをマスターしました。その上で、各自が最も興味のあるテーマを選び、夏休みも使って下書き✍を書いていきます。内容に説得力を持たせるために、公的機関や新聞記事などから信頼できるデータ📊も探して加えていきます。2学期にはネイティブの先生と相談しながら構成を整えたり、足りないデータを足したりとじっくり時間をかけて推敲を重ねました。

半年近くかけて卒業エッセイが完成!最後はプレゼンテーションです。1,000語近くあるエッセイから一番伝えたいことを5分以内のプレゼンにまとめました。これまでの学園生活で何度となく行ってきたプレゼンですが、これが本当に最後のプレゼン。パワーポイントの作成にも力が入ります。

プレゼン本番では緊張しながらも、さすが高3生!本当に堂々と英語で素晴らしい発表を行いました。発表後は英語で質疑応答!半年近く興味のあるテーマを掘り下げただけあって、どんな質問にも自分の言葉で答えることができていました。

 

事後アンケートでは以下のようなコメントがありました。
・「関心あることに一心に追求する、探究女子として一つのResearch Paperを作り上げたことは誇らしいし、今後大学生活においても同様に在りたい姿勢だと思った。」
・「自分が関心を持って調べたことだったので、英文にするのも苦ではなかった。日本も人身売買に加担していることを知ることができ、決して目をそらしてはいけない国際問題であると改めて考えさせられた。」、「専門家の意見を踏まえつつ、自分の意見をまとめられるよう工夫した点では、今後にもつながる課題だった。」
・「達成感!先生と何度もやり取りし、書き直しを通して自分の言いたいことが一つの論文になった達成感でいっぱいでした。」

ちなみに、今年の生徒が選んだテーマは以下のようなものがありました。(一例)
・障がい児教育
・人身売買
・LGBT
・英語早期教育
・誘拐婚
・キャッシュレス社会
・成人年齢の引き下げ
・子どもの貧困問題

高1思考と表現 県の大使になろう!~県の魅力をアピール~

2学期最後の単元は、「県の大使になろう!~県の魅力をアピール~」。10月に発表される「魅力度ランキング」の順位があまり高くない県を地域ごとに選び、グループ活動でその県の魅力を見つけ、発表するという内容です。

 

くじ引きで決まった担当の県の基本情報をとデータを受け取った生徒たちは、1時間目に本でその件についてのさまざまなことを個人で調べ、2時間目はグループでどのような発表にするか相談しながら、追加の資料をインターネットも利用しながら調べます。

3時間目には発表用パワーポイントとプレゼンテーション原稿を作り、4時間目にみんなの前で発表するという、とてもタイトなスケジュールの中、楽しみながら調べていました。「この産物、この県のものだったんだ!」「結構、いろんな見どころあるよ」「良いところ多いのに、何でこの県、魅力度ランキングが低いんだろう?」などなど、調べている間にみな、それぞれの県に思い入れを感じていました。

特に3時間目には、発表用パワーポイントと読み原稿を作るのに大忙し。手分けをしながら慌ただしく作成していました。さて、4時間目の発表はいかに…。

発表を終えた生徒たちは、「自分の知らない世界は広い」「魅力のない県はない」「気づかないだけでたくさんの魅力的な県があると知った」「県の魅力を端的にアピールすることは難しい」「一人で調べているときにはあまり魅力が出てこなかったけれど、グループで話すうちに魅力がたくさん出てきた」「発表された県に行きたくなった」「4時間でまとめるには大変な課題だったけれど、無事に発表できて満足」。実にさまざまな発見があったようです。

PA 希望者講習(ハイエレメント)を実施!

トキワ松学園中学高等学校ではPA(プロジェクト・アドベンチャー)を体育の授業に導入しています。様々なプログラムを通して、グループで意見を出し合い課題解決を図っていきます。競技で勝敗を競うものではなく、コミュニケーション能力を育み全員で協力しあう力を養います。現在は様々な学校や企業の新入社員研修などで扱われていますが、日本で初めて学校教育に導入したのがトキワ松学園です。

そんなPAの中でハイエレメントという、難度の高いプログラムを中2,3年生、高校2年生を対象に行いました。

命綱をつけてクライミングウォールを登っていきます。周りの生徒たちから「右手を赤い石に!」などのアドバイスや声援を受けながら、体育館の天井を目指して頑張ります!

体力の向上はもちろんですが、課題解決のためにはどのようにしたらいいのかを考えながら運動する。体育の真髄は本来このような取り組みだと思います。

楽しみながらみんな頑張っていました!

高1思考と表現 広い視野を持つ!読書レポート

「ビブリオバトル」で楽しみながら、多くの本に触れ、また、クラスメイトに対しての理解も深めた後は、本格的に文章を書く単元「読書レポート」です。

先日のトキログでも紹介したように中学3年生でも「読書レポート」に取り組んでいますが、高校では進路や社会に向け広い視野を持てるように、「新書」を読んでレポートを書きます。新書を読むのは初めてという生徒たちがほとんどであるため、まずは新書とはどんなものなのかという講義を受けてから、生徒たちは本を選びます。本選びで大事なことは、興味を持てる内容の本を見つけること。「進路はまだ決めてない」「この分野に興味があるけれど、この本難しいかな」「美術関係の新書ってどんなのがあるんだろう?」そんなことを生徒たちは言いながら、選んでいました。中には数冊の本を持って来て先生たちと相談する生徒の姿も。本を決めた生徒たちは早速、読み始めます。

 

次の授業では、読書レポートを書くための素材を集めるワークシートを書きました。その次の授業では下書きを、最後は清書と、ひたすら文章を書く授業が続きました。素材集めのワークシートと下書きにはそれぞれ、先生からの添削が入るため、それをもとに生徒たちは自分の課題と毎時間向き合うことになります。水を打ったように静かな中、書く音だけがしている、そんな授業でした。

 

読書レポートでは感想文よりも、より論理的な文章展開を求められます。生徒たちは苦労しながらも、意欲的に取り組んでいました。

中学 読書感想文・読書レポート発表📗

中学1、2年生は読書感想文、中学3年生は読書レポートの優秀作品の発表を、2週にわたり中学朝礼で行いました。内容は3人3様でしたが、どの生徒も中学在校生全員を前に少し緊張しながらも、立派に発表していました。

 

3人ともに良かった点は、本の内容を簡潔にまとめたうえで、著者の伝えたいこと(主題)をよく読み取りながら作品理解に努め、主題に対しての自分の考えを十分に表現できていたところです。中学1、2年生の作品はどちらも自分と同じ年頃の人たちの心情が描かれた作品だったこともあり、とても素直な感想が書かれていました。

 

一方、中学3年生は社会に目を向ける本を読んでレポートを書くという、感想文よりも論理的な文章構成が求められる課題だったこともあり、現代社会にある問題に目を向けて、懸命に考えた姿がうかがえるレポートでした。「思考と表現」の授業がスタート(試行期間を含め)して3年経ち、読書感想文(レポート)の内容も充実してきていることがよくわかる内容でした。

他者に伝わる文章を書くコツは、内容と順番を考えること。常にこのことを意識して、年3回ある読書感想文に取り組むことで、論理的な文章を書けるようになります。これからもしっかりと取り組んで力をつけていきましょうね。

高2政経 10年後の飲料は?~商品開発授業

トキワ松学園の高校2年生の政治経済で取り組んでいる商品開発授業。今年のコラボレーション企業は飲料メーカーのサントリー。「10年後の未来を想像して」をテーマに、これまで生徒たちは新しい飲料のアイデアを形にしようと試行錯誤を繰り返してきました。トキワ祭(文化祭)でのお客様アンケート(*ご協力いただきました皆さん、ありがとうございました。結果は以下の通りです!)を経て、いよいよ今回はサントリー職員の方による指導のもと、飲料試作に挑戦します。

〈トキワ祭アンケート結果〉

       
総合1位 ヘルヘル (841pt) 2位 メ・チャウーまんまみかん(812pt)


3位 たぴっ!(759pt)

生徒たちは自分たちの考えた飲料を作るべく、さまざまな材料・道具を用意し、サントリーから提供された沢山の種類の香料なども活用させていただきながら、試作に臨みました。

 

 

果物をすりおろしたり、お茶を抽出したりとグループごとに多様な取り組みをしていましたが、複数の香料を組み合わせることであらゆる風味を生み出すことができることに、生徒たちは驚き、味覚と嗅覚の不思議さを感じていました。

 

 

今年の商品開発授業は、企画を思考するだけでなく、五感を使ってものづくりに取り組むことができて、生徒たちにとって大変有意義な授業になっています。生徒たちの試作から、「10年後の未来」に飲まれる飲料が生まれることを期待したいですね。

 

 

高1思考と表現 特別授業?!絵と対話しよう🖼

美術・デザインコースの生徒たちと、対話型の絵の鑑賞(Visual Thinking Strategies)を行いました。これは、作品をよく見て、感じたことや思ったことを自由に発言し、他の人の意見も聞きながら作品の見方を深めていく鑑賞方法です。

「思考と表現の授業」と聞いていた生徒たちは、調べたり、書いたりといったことを想像していたのか、図書室のしつらえがミニシアターのようになっていたためか、興味津々。いつもは決まっている席も自由と聞いて、生徒たちは思い思いの席に着きます。

今日の目的の説明を受け、2作品を鑑賞しました。

 

「じっくり絵を見てください」という担当者のことばに、席を立つ人や絵に近づく人など、生徒たちはじっと絵を見ています。そして対話の時間になると、初めのうちは周りを気にしてか発言もまばらでしたが、だんだんと発言も増えていきました。色、構図、描かれている人物たちの視線や関係性、中には時代背景や宗教についての言及まで、生徒の中からはさまざまな意見が出てきました。

 

2枚の作品を鑑賞し終わった後、生徒たちには今回の感想を書いてもらいました。この鑑賞法に初めて触れた生徒が多かったようで、「他の人の発言内容を聞いて、そんな見方もあったのか」「刺激を受けた」といった感想が多く見受けられました。更に、2作品について、発言しきれなかった自分の見方が書かれている感想も多くありました。美術作品により興味を持つきっかけになってくれると、担当者としては嬉しい限りです。