これまでも独自の教育と文部科学大臣から「子供の読書活動優秀実践校」として表彰された図書室が中心となり「探究女子」を育ててきたトキワ松学園ですが、来春2017年度から中学1年の授業で「思考と表現」という新たな授業をスタートします。いままで培ってきた調べスキルに加えて論理的に考える力と書く力を総合的に育てる注目の取り組みです。
今回の課題は「4枚の絵」。1学期に行った「絵の分析」の発展編。絵本からとった挿絵を分析して、「起・承・転・結」で物語を考えていきます。世の中には様々な物語がありますが、基本的には「起承転結」で組み立てられています。このことが身につくと、物語の読解はもちろんのこと、要約をしたり、プレゼンテーションをする際にも役立ちます。
今回は、グループで物語を考えていきます。これにより一人だと思い込みにとらわれてしまうところをお互いの意見を出し合う中で一人では気づけなかった新たな視点を発見して、視野を広げることができます。
グループで工夫をしながら、いざ発表。入学からこれまでの間にEnglish Dayなどいろいろな場面で発表を経験してきた生徒たちは、前に立って話すのにもだいぶ慣れた様子です。メンバー全員で掛け声をかけたり、声の調子を変えたりしながら各グループとも上手に発表をしていました。
発表が終わると、挿絵の元となった本が紹介されました。自分たちが考えたストーリーがどれだけあっているのかと生徒たちは興味津々。「結構、同じだ~」と喜ぶグループがある一方で、元の本の奇想天外な内容に、「こんなのわからないよ~」と悔しがるグループも、それぞれ物語の世界に引き込まれていました。
12月23日(祝・金)の中学説明会では、「トキワ松の思考力」と題して様々な取り組みを紹介しますので、受験をお考えの方はぜひとも足を運んでいただければと思います。