高3教養講座『裁判傍聴』

高校3年生の希望者21名とともに、東京地方裁判所にて裁判の傍聴をしてきました!

一つ目は、裁判員裁判です。内容としては「放火」の審理第2回で、裁判員や裁判官、検察官や弁護人の分かりやすい質問や説明に、よく耳を傾けて聞いていました。

二つ目は、通常の刑事裁判です。内容としては「住居侵入」と「窃盗」の新件(審理第1回)で、こちらは検察官の早口と少し難解な表現がありました。被告人が外国人だったため、法廷の中で日本語と外国語が混じり、背景には他の犯罪組織も絡み合う、非常に考えさせられる裁判でした。

どの「刑事裁判」も犯罪行為には、被告人の人間的な背景や複雑な事情が絡み合い、さまざまな角度から考えさせられます。振り返りでは、インパクトのある事象や言葉だけを追うのではなく、一般市民の感覚や裁判官の判断はどうなのか、その犯罪行為に見合った刑罰なのか、そして情状酌量の余地があるのかなど、多くの視点で「物事」を見るように話しました。

教室の授業とは一味違った体験を、卒業後にも生かしてほしいと思います。