トキワ松では毎年この季節になると、トキワ松学園小学校の卒業生から贈られた7段の立派なひな人形がエントランスに飾られます。今年はその右の方にかわいらしい5人飾りが!実はこれ、今から65年前(1951年)に当時のトキワ生が作り、近隣の保育園やトキワ松学園小学校の児童に贈ったものです。中高生の思いを大切にして、小学校の5年生の女子が毎年飾ってきました。
▲65年前の様子。
毎年大切に飾られていましたが、65年前当時の生徒が作ってくれたように今回も高三美術コースと高一美術部の生徒が修復作業を行ってくれました。劣化した部分をきれいにはがし、これからも長くトキワ生に親しんでもらえるように下地も丈夫にしました。
その上で、修復前の雰囲気を壊さないように日本画に用いる顔料に膠(にかわ)を加えて絵の具を作り、細心の注意をしながら模様を塗ります。最後は人形の命である顔を極細の面相筆を使って描き入れます。普通なら手が震えそうな細かい作業ですが、さすが美術コースの生徒。 かわいらしく描き上げました!
100周年の今年、小・中・高、学園としてのつながりをお祝いしてくれるようです。
トキワ松にお越しの際はぜひ、ご覧いただければと思います。