図書 『私たちの本📗』リニューアル!

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トキワ松学園が発行する『私たちの本』が13年ぶりに改訂されました。『私たちの本』は生徒の皆さんに本に親しんでもらおうと先生たちが分担をして紹介文を書いたものです。(ちなみに、今回の改訂にあたって昨年の夏休みの先生たちの宿題でした。) 以下に一部をご紹介します。他にもたくさんの本が紹介されています。読書の際の道しるべとして利用し、自分がいつもは選ばないジャンルの本にも興味を持ってもらえたら嬉しいです。ぜひ、自分のお気に入りの一冊を探してくださいね。

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私のスポットライト』林真理子

中2『私のスポットライト』林真理子(ポプラ社)913-ハ
かわいくてスタイルも良い、いとこの美冬と比べて、主人公の彩希は、成績も顔も「ふつう」でクラスでも目立たない地味な女の子。そんな彩希が、ひょんなことから文化祭のクラス劇で主役を演じることになります。その舞台をきっかけに、彩希自身の性格や価値観がどのように変わっていくのでしょうか。人生で初めて「スポットライト」を浴びた彩希の喜びと感動を味わってみてください。 「頑張る子は目立つ。でもそれでいいんだ。頑張ることを馬鹿にする奴らを、彩希は笑ってやれ。」お父さんの言葉は彩希の心に強く響きます。彩希は次第に、なぜ自分は今まであんなに必死に「ふつうの子」になろうとしていたのか、自分にとって本当に大切なものとは何か、ということを意識しはじめます。ぜひ彩希といっしょに、「自分」について考えてみてください。

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きみ江さん片野田斉

中2『きみ江さん』片野田斉(偕成社)916-K
皆さんは「ハンセン病」という病気を聞いたことがありますか?これは聖書にも出てくる古い病気で、昔は不治の病と恐れられていました。特効薬が開発された後も人の心に染みついた患者さんへの偏見や恐怖はなかなか消えず、ひとたびその病気にかかれば、患者さんは家族と別れ、社会と隔絶した世界で生きることを余儀なくされました。信じられないことですが、患者さんは子供を持つことも許されず、本人の意思とは無関係に避妊手術を強制されたのです。そうした壮絶な差別の中、明るく前向きに何事にも挑戦し続けるきみ江さん。誰よりもつらい境遇であったろうに、東日本大震災の被災者の方々や社会で白い目を向けられている人々を思いやる彼女の生き方に、私たちは学ぶべきことがたくさんあるのではないでしょうか。差別を作り出すのは人間ですが、人を救うのも人間です。「誰もが人間らしく生きる社会」とは?と考えさせられる一冊です。

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フラダン

高一『フラダン』古内一絵(小峰書店)913-フ
映画「フラガール」の原作? と思った人もいるかもしれない。否、工業高校で水泳部を辞めた後、半ば強引に入部することになったフラダンス同好会で、二年生の辻本穣(ゆたか)がやがて真剣にフラダンス甲子園に挑戦するようになるという話だ。 笑いや甘酸っぱい青春を描いている一方で、もう一つの主題は東日本大震災五年後の福島というところにある。原発事故をさまざまな形で背負って生きているのは大人ばかりではない。教室の中でも日々互いにようすを窺いながら、言葉を選び時には飲み込み、自分や周囲と向き合う生徒たちの内面や成長していく姿が浮き彫りにされる。自分だったらどうするだろうかと、登場人物一人ひとりの心に寄り添いながら読んでほしい一冊だ。

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エベレストファイル

高一『エベレスト・ファイル』マッド・ディキンソン(小学館)933-D
人生を変えてしまう山、エベレスト。世界中の登山家たちが登頂を目指す世界最高峰の山。その登山には、豊富な資金と大量の機材が必要となるが、その登頂の成否を分けるのは荷運びをする経験豊富で鍛え抜かれたネパールのシェルパたち。貧しいシェルパの人々にとって登山は貧しさから抜け出す重要な収入源であるが、それは、想像を絶する重労働であり、時には命を失うことになる危険な仕事でもある。アメリカ大統領になるためにエベレスト登頂という「名声」を手に入れようとする上院議員と、その議員から無理難題を強要される少年シェルパ。その二人の関係を中心に、自身もエベレスト登頂に成功している作者が、美しくも厳しい自然に立ち向かう人々のようすを、迫力満点に描いた作品である。

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野川

高二『野川』長野まゆみ(河出文庫)913-ナ
中学二年生の夏休み、突然両親の離婚で転校することになった音和。新しい学校で、国語教師かつ新聞部顧問の河合先生と出会う。「意識を変えろ。ルールが変わったんだ。」河合先生の数々の言葉に音和は心を揺さぶられてゆく。先生との駆け引きで、音和は新聞部の部長としてなぜか鳩を飼うことになり…。 河合先生との問答を始め、先輩の吉岡や部員達との関わりによって、どのように音和が成長していくのかを視点に読むと良い。また、所々に表現されている繊細な風景描写にもぜひ注目して欲しい。「きみたちにつかんでほしいのは、意識のなかでの風景のつくりかたなんだ。ことばから連想できるものだけで思い描くことが大事なんだよ。」 なぜ本を読むのか。なぜ数学を学ぶのか。なぜ年長者の話を聞くのか。日常の素朴な疑問を静かに解き明かしてくれる珠玉の一冊。

根拠を持って「絵を読む」!中1授業「思考と表現」

探究学習の基礎を学ぶトキワ松学園独自の授業「思考と表現」。中学1年生の2学期、最後の単元「4枚の絵」が終わりました。この単元は、絵本の中から教員が選んだ4枚の絵を基に、起承転結をつけて物語を作るという課題です。

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班分けを行い、先生のデモンストレーションを見たら、くじで絵を選び、早速物語を作り始めます。ここで大切なことは“絵に根拠を求める”こと。生徒たちはじっくりと絵を見ながら、それぞれに意見交換をしていきます。「ここで洋服が変わってるよ」「これ何に見える?」「ここどこだろう?」「なんで水の中にいるの?」そんな会話をしながら、まずは絵の順番を決めて、話を練っていきます。班によっては、話し合いが進むと矛盾が出てきて、一度決めたはずの順番を変える班も出てきます。それでも班員が協力して話を作り上げます。

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最後に発表! みな、友だちの作った話に興味津々。それぞれに工夫をして、楽しく発表をしていました。発表の後には、元になった絵本が紹介されます。みな、どんな内容なのかと夢中で読んでいました。それぞれの班の作った物語は、後日、クラス分が一冊の本になって返されます。

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中1 図書室オリエンテーリング

トキワ松学園「思考と表現」の2回目の授業は、図書室オリエンテーリング。

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今回は、本を調べるときの基礎となる、請求記号、目次、索引、奥付について学びます。といっても、難しい講義はほとんどありません。それぞれの特性について簡単に説明を受けた後、生徒たちは個別の問題用紙をもらい、問題用紙の最初に書いてある本を探しに行きます。すると、本の中に問題が…。次から次へと問題を解いていくうちに、請求記号や目次、索引、奥付が自然とわかるようになります。

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棚の間を楽しみながら問題を探している生徒たちの姿が、印象的な授業です。

中2 国語  百科事典を引こう!

資料検索は探究女子への道の第一歩!「百科事典を引こう」の授業です。全員に違う課題が出されて、各自が百科事典を二種類(五十音順、項目別)引き、調べます。お題は様々な分野に渡っています。

例えば、「マルチーズはどこの原産ですか?」「シーラカンスはどのような生き物ですか、何年にどこで発見されましたか?」「ルノワールはどこの国の画家ですか?」「九州の面積は?」「太陽の半径は?」「徳川家康の出身は?」「台風の語源は?」などなど・・・。

現在はインターネットが普及していますが、果たしてネット情報がすべて正しいと言えるでしょうか?その真偽を確かめるためにも、二方向の検索が必要です。

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クラスの半分はまず、インターネットの情報から調べて見ます。残りの半分は書籍から。次の時間は交替してすべての人が両方の媒体を利用して検索します。このようにして、トキワ松学園探究女子への階段を一歩ずつのぼって行きます!

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中1 「思考と表現」の授業が始まりました!

『疑問を持ち、その疑問に対する答えを模索する』

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トキワ松学園ではそんな授業をさまざまな教科が行っています。それらの授業のベースとなる、調べる方法、根拠を挙げての論理的な文章の書き方などを学ぶ、「思考と表現」が始まりました。

1時間目は図書室にあるさまざまな分野の資料について、41000冊の蔵書の中から司書教諭が選び、ブックトークを行いました。次々に紹介される本に、一生懸命耳を傾けている生徒たちの姿が印象的です。

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資料構成を知ったうえで、最後は自分の読みたい本を探して借ります。1冊ではなく、何冊もの本を借りていく生徒の姿も。今年度の中1さんも本好きさんが多いかもしれません。

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これからの授業も楽しみにしていて下さいね。

中1国語 物語の構成を学ぶ!~4枚の絵~

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これまでも独自の教育と文部科学大臣から「子供の読書活動優秀実践校」として表彰された図書室が中心となり「探究女子」を育ててきたトキワ松学園ですが、来春2017年度から中学1年の授業で「思考と表現」という新たな授業をスタートします。いままで培ってきた調べスキルに加えて論理的に考える力と書く力を総合的に育てる注目の取り組みです。

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今回の課題は「4枚の絵」。1学期に行った「絵の分析」の発展編。絵本からとった挿絵を分析して、「起・承・転・結」で物語を考えていきます。世の中には様々な物語がありますが、基本的には「起承転結」で組み立てられています。このことが身につくと、物語の読解はもちろんのこと、要約をしたり、プレゼンテーションをする際にも役立ちます。

今回は、グループで物語を考えていきます。これにより一人だと思い込みにとらわれてしまうところをお互いの意見を出し合う中で一人では気づけなかった新たな視点を発見して、視野を広げることができます。

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グループで工夫をしながら、いざ発表。入学からこれまでの間にEnglish Dayなどいろいろな場面で発表を経験してきた生徒たちは、前に立って話すのにもだいぶ慣れた様子です。メンバー全員で掛け声をかけたり、声の調子を変えたりしながら各グループとも上手に発表をしていました。

発表が終わると、挿絵の元となった本が紹介されました。自分たちが考えたストーリーがどれだけあっているのかと生徒たちは興味津々。「結構、同じだ~」と喜ぶグループがある一方で、元の本の奇想天外な内容に、「こんなのわからないよ~」と悔しがるグループも、それぞれ物語の世界に引き込まれていました。

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12月23日(祝・金)の中学説明会では、「トキワ松の思考力」と題して様々な取り組みを紹介しますので、受験をお考えの方はぜひとも足を運んでいただければと思います。

図書 フリーペーパー「美登利」17号発行!

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図書委員が編集を担当するフリーペーパー「美登利~女子選書部~」の17号が発行となりました。図書委員がこれまでに作ってきた卓上の本紹介の中から中学3年生の図書委員がテーマや話題性、季節などを考えながら選び、編集しています。

フリーペーパーは目黒区の各図書館、神保町の三省堂書店、八雲堂書店、恭文堂書店、有隣堂(横浜西口店、武蔵小杉東急スクエア店)にも置かれています。もちろん本校図書室と事務窓口にも置いてます。見かけましたらぜひとも、手に取って頂ければと思います。

中学 読書感想文~成長する読書~

2週に渡って、中学朝礼で2学期の読書感想文の優秀作品が発表されました。以前(こちら)にもご紹介したようにトキワ松では読書感想文の書き方についても丁寧に指導しています。その成果もあって生徒たちは学年を追うごとに書き方のコツをつかんで上達しており、今回の発表でもその様子が垣間見られました。

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『ナルニア国物語』として有名な『ライオンと魔女』を読んだ中学1年生。映画化もされていて、楽しむことはできるのですが、自分なりにテーマを堀りさげるのが難しい一冊です。でも、今回発表してくれた1年生の生徒は物語の主題として「強い心」というテーマを見つけ、自分の意見を述べてくれました。

中学2年生の生徒は、『坂本竜馬―飛べペガスス』という伝記を読んで広い視野で世界を見て先を読むことの大切さを情熱をもって伝えてくれました。1年生に比べて本文に基づいて根拠や理由を述べながら意見を述べることで説得力が増していました。

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中学3年生は自然科学の分野の本を読んでブックレポートを作成。興味を持った動機、本を読んで学んだこと、自分の考え、反省と課題についてまとめていました。「二酸化炭素を減らすには?」という発表をした生徒は森林と二酸化炭素の関係について述べる一方で、自分たちができることとしてゴミを分別することでゴミを燃やす際に出る二酸化炭素を減らそうと発表。「原子力の利用」と題して発表した同じく3年生の生徒は、原子力発電について詳細にまとめた上で、現在起こっている原発事故の問題と向き合っていました。

楽しむ読書からスタートした生徒たちが、読書から知識を得て、身の回りで起こっている環境や社会の問題について考える姿に成長を感じずにはいられませんでした。これらの積み重ねが今後は、高校生になって小論文、大学での研究へとつながってきます。読書をすることで視野を広げ、興味ある分野について「探究活動」を深めてほしいと思います。

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トキワ松学園の調べ学習が「フォトニュース図書館」に取り上げられました。フォトニュース図書館に取り上げていただくのは今年度2回目。(一度目はこちらをクリックしてくださいね。) 図書室を利用した取り組みにつてはこれまでもトキログを通してお伝えしてきましたが、本やパソコンを使って調べる前段階の発想の仕方から、まとめ方、発表の仕方についてまで様々な形式で行っているトキワ松の授業の一端が紹介されています。本校の図書室を中心とした取り組みが注目されていることがお分かりだけるかと思います。

また、フォトニュース図書館の解説では、本校の司書教諭が一連の活動を説明していますので、画像をクリックしていただき、ご覧いただければと思います。

中2 読書感想文指導~型を学ぼう!~

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中学2年生で「読書感想文の書き方」の授業が行われました。本は好きだけれど、読書感想文ってどう書いたらいいの??という人、多いのではないでしょうか。トキワ松では、中学1年生から段階をおって感想文の書き方を指導しています。

中学1年生の段階で「メモの取り方」や「因果関係」を意識しながら書く指導を受けた生徒たち。中学2年生の今回は筆者の主張や作品のテーマを「型」に当てはめながら書く練習です。

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「型」にはめるというと印象が悪いかもしれませんが、基本の段階では「型」を身に付けることは大切なこと。歌舞伎役者の坂東玉三郎さんがある番組で「型破りな演技は、型を知らずにはできない。型を知らずにやるのは、型なしというのだ」という言葉を紹介していました。

文章の書き方も一緒です。基本を知っていることで、様々に応用がきくようになり、そこから自分らしさを表現できるようにもなります。生徒の皆さんには「型」を上手に利用しながら、自分らしい読書感想文を書いてほしいと思います。(中学朝礼での優秀作品の発表、楽しみにしています!)