「高校三年生化学2学期実験報告」

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えっ?受験生の高校三年生も実験なんてやるの?!そんな声が聞こえてきそうですが、トキワ松の高三年生たちは、座学の勉強・演習はもちろん、実験もしっかりやります。トキワ松学園の理科では、知識は、実際に自分で手を動かして初めて身に付くものだと考えているからです。 2学期後半では、小さいものから1時間まるまる使ってのものまで、理論化学の実験をいくつかやりました。少しご紹介します。

まずは小さな実験。溶媒分子は通すけれど、溶媒に溶けている比較的大きなコロイドと呼ばれる粒子は通さない膜のことを半透膜といいます。卵の卵殻膜(薄かわ)がこの半透膜でできていることから、水にひたすと、卵内部に水が浸透する様子を観察しました。次に、豆腐づくりの実験。豆乳(化学用語で言うと、コロイド溶液とよばれるものの仲間)に多量の電解質水溶液(今回はにがり=塩化マグネシウム水溶液)を入れると沈殿する、という性質を、おいしく確かめるため、豆腐作りをしました。

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教科書にのっているような、いかにも化学の試薬を使った実験ではなく、まるで料理のようなこの実験。食べられる実験に生徒たちも大喜びでした。その分、化学をよりいっそう身近に感じることができたようです。