中学3年生のドライポイントの作品が出来上がりました。ドライポイントは版材より硬いニードルやナイフで金属板に傷をつけて描き、削りかすやまくれをそのままにしてプレス機にかけて印刷する版画です。印刷するまでどのような仕上がりになるかわからずドキドキでしたが、それぞれに素敵な作品が出来上がりました。
毎年、高校2年生の保健の授業内で普通救命講習を実施しています。理論1時間と実技2時間の計3時間を受講すると「救命技能認定証」を取得することができます。
まずはコンピュータ室で知識の習得です。東京消防庁の電子学習室を利用して正しい知識を学び、最後に30問の確認テストを行います。24点以上が合格ラインですが、「命を助ける知識に間違いがあってはならない!」ということで、満点ではなかった合格者は30点満点になるまでテストに取り組みました。
動画を見て実技の予習もしました。緊張する、早くやってみたい、とそれぞれに実技の実施をイメージしながら予習することができました。
実技の時間は東京防災救急協会と地元目黒の消防団の方々が講師として24名も来校してくださいました。胸骨圧迫や人工呼吸、AEDの操作の仕方を体験することができました。人形を前に緊張しながらですが、講師の方々が1対1で丁寧に指導してくださったおかげで恥ずかしがることなく真剣に取り組むことができました。
また、本来は「上級救命講習」で実施される乳児の心肺蘇生の方法を、本校では特別にお願いをして取り入れていただいています。将来、母親になる可能性のある生徒たちにとってはとても有意義だったようです。
心肺停止の傷病者に出会わずに平和に生活できることが一番ですが、いざという時には、一度経験したことが命を救うための行動につながることを願っています。
1月20日(月)中学1年生の「思考と表現」の授業にて、NPO法人芸術資源開発機構(ARDA)の方をお招きして対話型の絵の鑑賞(VTS)を行いました。
その日の授業は2時間続きになり、図書室の配置もいつもと違っていたので、生徒たちは興味津々で授業に臨んでいました。
1時間目はアイスブレイク。絵の鑑賞をみんなで行う前に小グループに分かれて、アートカードを使いながら、自分の感じたことを‶ことば″にする練習をしました。講師の方々からのていねいな質問に、生徒たちはリラックスして、楽しみつつも、自分の考えたこと、感じたことを口々に発言します。
いよいよ、2時間目はVTSです。2グループに分かれ、3枚の作品を鑑賞しました。「まずはじっくり作品を見てみましょう」という講師の方の掛け声で、生徒たちは作品をじっくり鑑賞します。次に「思ったことや感じたことを伝えてくださいね」といわれ、次々に手を上げて発表していました。
どちらのグループも作品の中にある、状況や人物の関係性、その作品の中に描かれているものにどのような意味があるのかなど、思い思いの感想を口にしていました。また、「人の意見を聞くことも大切だよ」と言われていたこともあり、友だちの意見も聞きながら、よく考えていました。
一枚の作品を友だちといっしょに鑑賞するという今までにない経験を、楽しみながら行った2時間でした。
トキワ松学園では、生徒たちに感じたことを言語化し、そこからさらに考えを深めていく経験を積んでほしいと考え、「思考と表現」の授業のなかでVTSを取り入れています。3学期の「思考と表現」では、更にVTSで言語力を磨いていきます。
ターム留学7期生がオーストラリアに旅立ちました!早速翌朝、現地から無事に到着したと写真付きで連絡がありました。みんな元気で素敵な笑顔です。今年は4名が2校に分かれて留学します。
留学が決まってから出発までの約4か月間、英語の事前学習に加えて浴衣の着付けレッスン、異文化適応オリエンテーションなど様々な研修を受けて準備してきました。また、今年は現地滞在中にも各自が選んだテーマでリサーチ活動を行います。
オーストラリアでは現在森林火災が続いており、人間だけでなくオーストラリアの固有種を含む多くの動物が被害にあっています。生徒たちも出発前は募金に協力しました。出発前にホストファミリーと連絡を取り、すでに動物保護のボランティアに参加することが決まっている参加者もいます。現地でも各自ができることに取り組んでくれることでしょう。
生徒たちは今頃、現地の生活に慣れようと奮闘している頃です。生徒たちの頑張りを遠く日本から見守っていきます。
高校3年生の希望者21名とともに、東京地方裁判所にて裁判の傍聴をしてきました!
一つ目は、裁判員裁判です。内容としては「放火」の審理第2回で、裁判員や裁判官、検察官や弁護人の分かりやすい質問や説明に、よく耳を傾けて聞いていました。
二つ目は、通常の刑事裁判です。内容としては「住居侵入」と「窃盗」の新件(審理第1回)で、こちらは検察官の早口と少し難解な表現がありました。被告人が外国人だったため、法廷の中で日本語と外国語が混じり、背景には他の犯罪組織も絡み合う、非常に考えさせられる裁判でした。
どの「刑事裁判」も犯罪行為には、被告人の人間的な背景や複雑な事情が絡み合い、さまざまな角度から考えさせられます。振り返りでは、インパクトのある事象や言葉だけを追うのではなく、一般市民の感覚や裁判官の判断はどうなのか、その犯罪行為に見合った刑罰なのか、そして情状酌量の余地があるのかなど、多くの視点で「物事」を見るように話しました。
教室の授業とは一味違った体験を、卒業後にも生かしてほしいと思います。
中学2年生は毎年、2月上旬に職場見学に行きます。今年もその事前学習として探究活動が始まっています。まず、図書室で司書教諭から「なぜ働くのか?」「職業と産業の違い」を教わり、図書の本を使って職業調べをしました。
今回職場見学を承諾してくださった事業所は、銀行、警察、病院、児童館、図書館、美術館、ホールです。希望を取ったところ、無事全員が第一もしくは第二希望の職種に決定!各班に分かれて、各事業所の社訓や、設立の経緯や歴史、仕事内容などをインターネットで調べ発表し、見学するに当たっての決意表明をしました。
先日のHRでは、ハローワーク渋谷のジョブサポーターの方をお招きし、マナー研修を行いました。「社会人としてのマナーや厳しさ」「会社がどういう人材を求めているか」をテーマに、身だしなみ、お辞儀の仕方、言葉遣いや発声、体調管理、やる気管理など、仕事をする上で大切なことを学ぶことができました。
中でも皆が楽しんでいたのが電話のかけ方シュミレーションです。早速学んだことを生かし、今月末、各事業所にお願いの電話をかけます!どんなお話ができるか楽しみですね。
1月18日 熱戦のかるた会が行われました。
しんと静まり返った中、上の句が読み上げられ、札をはじく音が鳴り響きます。
トキワ松学園のかるた会は4対4の団体戦で行われます。50枚ずつ自分の陣地の札を並べる源平戦です。相手の陣地の札を取ったら一枚送り、陣地の札が早くなくなった方が勝ち。
それぞれクラスで作戦を立てながら、チームワークよく戦っていました。この熱戦を見ていると「かるたはスポーツだ!」と改めて実感します。凛とした空気の中、真剣な生徒たちの横顔は本当に美しい!
中学は優勝は圧勝の中3b組。準優勝は中1b組。大健闘しました。
高校は準決勝が大接戦で両方の戦いとも運命戦の勝負。
優勝は高1E組。準優勝は高2D組でした。
【かるた会結果】
中学の部
優勝 中学3年b組
準優勝:中学1年b組
3位 中学3年a組
高校の部
優勝 高校1年E組
準優勝 高校2年D組
3位 高校2年A組
今年も高校3年生の卒業が近づいて来ました。トキワ松学園では高校3年生を対象に趣向を凝らした講座を開催しています。
保健体育科はPA(プロジェクトアドベンチャー)講座を開催し、普段の授業では扱わない種目を中心に体験しました。
まずは命綱を付けないローエレメントを体験。1種目は「サークル鬼ごっこ」です。
ロープをつかんでいる人は中にいる人からタッチされてはいけません。中にいる鬼はフラフープを動かすことも出ることも許されていません。このルールの中で話し合い活動を行いました。
次に行ったのがヘリウムスティックです。指にフラフープを乗せて床に降ろします。簡単そうに見えますがかなり難しいです。途中で指が離れてしまう、なぜかフラフープが上に上がってしまうなどに対応しながら試行錯誤して解決を目指しました。
続いて命綱をつけて行うハイエレメントです。今回はジャイアントラダーを行いました。2人1組で一番上の棒に乗ることを目指します。見た目以上の難易度に生徒は苦戦の連続でした。恐怖心に打ち勝ちみんなで試行錯誤して最上部を目指しました。
登り切った生徒もいましたが、挑戦したみんなが日常生活では味わえない体験をしたのではないでしょうか。
みんな!よく頑張りました!