今日の和室は、「保育園」・・・社会科ランクアップ講座

2月8日(水)、和室から元気な赤ちゃんの声が聞こえてきました。社会科ランクアップ講座として「赤ちゃんについて」が行われたのです。講師として本校専任教諭で育児休業中の木下紀子先生、山崎(石川)智美先生、元社会科非常勤講師の関幸代先生、助産師の大西涼子さんをお招きして赤ちゃんの生活を中心にお世話をする人(=お母さん、お父さん、祖父母など)の大変さをお話ししていただきました。

それぞれのお母さん先生と赤ちゃんの自己紹介、育児の大変さ(夜何度も起きる、上の子供たちを育てながら赤ちゃんを見ること、授乳の大変さなどなど)を全体にお話ししていただいたのち各先生方を中心に4グループに分かれ、赤ちゃんを抱っこさせてもらいながら、それぞれ質問をしたり、お話を伺いました。

赤ちゃんはかわいいけれど、一人では生きていけない存在で、周りの人の支えがとても重要です。また「お世話をするのはお母さん」と考えている人が多いかもしれませんが、そんなことはありません。お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、地域の人々の連携があってこそ、子供たちは健康に育っていきます。とくに日本ではお母さんにお世話が偏りがちですが、そのお母さんを支えていくことも重要です。

最後に各先生方から

「妊娠、出産に対して怖いイメージを持っている人がいるかもしれないけれど、ぜひ人生の選択肢に加えてほしい(特に年齢が若いうちに)」「日本の社会では女性が結婚、出産しながら働くことはいまだにハードルが高いけれど、子供を産んだことによって得られるものもたくさんある」というお話があり、講座を終わりました。

以下は参加した皆さんからの感想です。

「子供が好きで保育士になりたいけど、周りに小さい子供がいないので、いろいろな性格の赤ちゃんにあえてとても面白かったですし、勉強にもなりました。実際の赤ちゃんを見たら、もっといろいろな性格の赤ちゃんに会いたくなりました。」(S・Tさん)

「高一になって助産師になりたいと思い、この講座を受講してみました。イメージでは『ずっと先生が話しているんだろうなー』と思っていたのですが、本物の赤ちゃんを抱っこさせてもらえると聞いてとてもうれしかったし、ここ数年赤ちゃんに触れたりしていなかったので、かなり癒されました!!赤ちゃんの生命力はすごいんだなと思いました。この講座を通じてますます助産師になりたいと思いました。なので、勉強やそのほかのことを頑張りたいと思います!」(M・Kさん)

「赤ちゃんを育てることはとても大変だとは思っていたけど、具体的にどのような点が大変なのかは知らなかったので、お母さん方から実際に苦労していることを聞き、よりリアルに感じました。私は夜泣きなどがお母さん方が一番苦労されていることだと思っていたけれど、すべてのお母さんが『おっぱいが張ってしまって痛かった』と言っていたので、意外でした。今回来てくださった方々すべてが、私たち生徒に赤ちゃんを産んでほしいと言っていたので、私もますますその気持ちが強くなりました。赤ちゃんを育てることは大変だけど、それ以上に得られるものがたくさんあるんだな、と感じました。」(S・Iさん)

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「不審者検挙されました!」・・・防犯訓練

トキワ松学園の強い味方の一つが、隣接する碑文谷警察署です。日頃から近隣の安全を確保してくださっているのはもちろん、学校と連携して生徒たちの安全にも気をつけて下さっています。その警察署にご協力いただいて、昨日、「防犯訓練」を小中高の全校で実施しました。

警察の方が扮した不審者が、入口の警備員さんを振り切り校内に侵入。その後、上の階へと進んでいったという設定で行われました。「不審者」役のお巡りさん、本当に怖かったです。その不審者に、先生たちが、まず近くの机、そしてあとから駆け付けた教職員が、「さすまた」を使って生徒のいる教室への侵入を防ぎました。教室では、ドアのかぎをかけ、在室している生徒たちの確認を職員室とし、全生徒の安全の確認をしました。その間に、警察署からお巡りさんも駆けつけ、無事に不審者は検挙されました。

訓練と本番は当然色々と状況が違ってくるとは思いますが、今回のことを生かし、「万が一」に常日頃から気をつけていきたいと考えています。

  

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たべもので電池を作ろう♪

中学3年生の理科1では、2学期から引きつづき『エネルギー』について学んでいます。本日は、各エネルギーの変換を体感する実験を行いました。

金属などの物質の中に閉じ込められている「化学エネルギー」を「電気エネルギー」に変換する道具を、化学電池といいます[E:thunder][E:thunder]。塩酸などの水溶液と2種類の金属を使うと電池を作ることができると勉強しましたが、実は身のまわりにある「たべもの」を使っても電池は作れるのです!!

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                ▲さまざまな「たべもの」で試してみます。

すっぱい果物で電池ができることは教科書にもよく載っていますが、トキワ松の生徒たちの発想は豊かなので、各自持ってきた「たべもの」のバリエーションが豊富です。

「私、わさび持ってきた[E:sign03]」「先生、ニンニクって電池になりますか[E:sign02]」など・・・ Photo_2  Photo_3  

▲私はりんごでチャレンジします!!              ▲ダイコンは電池になるかな??

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            ▲溶かしたチョコレートが電池になったよ!!

結果はさまざま。意外にも豆腐やマヨネーズは乾電池と同じ1.5Vの電圧が発生し、歓声があがっていました。エネルギーについて詳しく学び、エネルギーを大切に使うよう心がけていきたいと思います。

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 ▲キンカンは0.6Vの電圧が発生!              ▲グレープゼリーは1.0V以上の電圧が発生して、

   電子オルゴールは鳴らず...残念!!             電子オルゴールが鳴りました♪

 

世界には色々な文化があることを実感しました・・・国際交流部

国際交流部では毎年目黒区国際交流協会主催の国際交流フェスティバルのボランティアをしています。今年も2月4日(土)5日(日)の2日間でお手伝いをしてきました。

 今年のフェスティバルでは中学生はスタンプラリー、高校生はエコステーション(ごみ処理)のお仕事を任されました。中学生は来場者の方が持ってくる用紙にどんどんスタンプを押してあげ、高校生はお揃いのジャケットを着て、屋外でのお手伝いもしました。

 ボランティア以外ではTalkStepというイベントにも参加!これはインターネットを使って日本語を学んでいる海外の方とお話をするというイベントです。部員たちは韓国やブルガリアの方とお話しました。「日本ではK-POPが人気ですが、本国韓国でも彼らは人気ですか?」とか、「ブルガリアはヨーグルトが有名ですが、本当に毎日食べるのですか?」など、相手の国に応じた質問をたくさんして、交流を楽しみました。

 このフェスティバルには毎年、本校美術コースの卒業生もボランティアとして参加し、子どもたちにフェイスペインティグをしてあげます。毎年大人気のコーナーで今年も卒業生は大活躍でした。

 そして部員が楽しみにしていることはもちろん色々な国のお料理です。今年はケバブやスリランカのお料理、中華料理などが人気のようでした。

 丸一日を使ってお仕事をしたり、交流したりと充実した活動でした。フェスティバルは毎年2月上旬にめぐろパーシモンホールで開催されます。来年来場される方は、ぜひトキワ松の生徒たちを探してみて下さい!

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「おいしい爆発!! -中1理科-

日本は全世界の火山のうち、約15%が集まっている火山大国!そんな事実を今日は、中学1年生の理科で「おいしく体験しました。

中学1年生の理科では、3学期、地学分野を勉強しています。地学とは、「地球の学問」のこと。その中でも中1は、「地層」、「火山」、「地震」について学んでいます。
火山大国の日本に住んでいる皆さんは、身近な(?)火山にもいろいろなタイプがあるのをご存知ですか?平らでなだらかな形をしているもの、傾斜のきつい円錐形に近いもの、おわんをふせたようなぷっくりした形のもの…火山は、地中のマグマが地表に噴出し(噴火)そのマグマが固まってできますが、形の違いはこのときのマグマの粘り気の強さのちがいによります。
実際に…といっても、本物のマグマで実験するわけにはいかないので、今日は固めにあわ立てた生クリーム(粘り気・大)とほとんどあわ立てないさらさらの生クリーム(粘り気・小)をマグマに見立てて噴火させてみました。なんと、この火山、実験終了後にはおいしくいただくことができるというお楽しみ付き。
おいしさとあいまって、生徒たちの理解がかな~り深まったようです!

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MYウニをゲットしました。成長が楽しみです。高一理科

先日高校一年生の生物の授業でウニの人工授精を行いましたが、これはその続編です。今日は希望者に『MYウニ』を配りました。これは、小さな培養フラスコにウニのプルテウス幼生が4~5匹入っているものです。これからは、生徒達が自分達でエサをやり水換えをして、この子達を稚ウニになるまで育てます。今はまだ4つの腕をもつ4腕プルテウスか6腕プルテウスですが、このあとさらに8腕へと変化していきます。そして8腕プルテウスの時に変態誘導物質を与えると、稚ウニへと劇的な変態をとげるのです。これからのMYウニたちの成長が楽しみです。

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“絆”が深まりました!! 第54回音楽コンクール 

第54回音楽コンクールが、先ほど終了しました。
今年で、54回目を数える歴史と伝統のある音楽コンクール。昨年の秋から、練習を重ねてきた中学1年生から高校2年生までの各クラスが、練習の成果を発表しました。

今年度は、中学生と高校生の合同での開催となり、内容もより充実したものとなりました。今まで中学生は、高校生の先輩の歌声を聞くことがCD以外でなかったため、合同開催となった今年は多くの面で刺激を受けることがあったと思います。
結果は、中学の部では3年生が実力を発揮し1位から4位までを独占し、高校の部では2年生が1位と2位を、1年生が3位を受賞しました。

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      中学の部 [E:note]     高校の部 [E:note]
[E:one]位 中3d      [E:one]位 高2D
[E:two]位 中3c      [E:two]位 高2C
[E:three]位 中3a      [E:three]位 高1A
[E:four]位 中3b   

審査員を務めて頂いた嶋田先生からの講評です。
昭和32年に始まった音楽コンクール。こうやって54回も続いてこれたのは、毎年皆さんたちが歌い続けてきたためで、素晴らしいことだと思います。今年も、皆さんがたによって新たに伝統の1ページが加わりました。

 

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高校2年生、素晴らしい歌声をありがとう。君たちの思いは後輩たちに確実に引き継がれたことでしょう。今から来年度の55回目の、音楽コンクールが楽しみです。

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人生を左右する場にいて身が引き締まりました…高3裁判傍聴

1月16日(月)午後、高校三年生の22名は、「教養講座」として東京地方裁判所へ裁判の傍聴に行ってきました。日比谷公園の霞門に集合し、歩いて裁判所に向かいました。左手には厚生労働省の建物、少し歩くと国会議事堂の屋根が視界に入ります。裁判所に到着し「一般」の入り口から持ち物検査などを済ませて中に入りました。 この日は午後の時間帯だけでも選べるほど刑事裁判が開かれており、中には裁判員裁判の「判決」の予定も含まれていました。東京地裁で約3時間、傍聴を終えてまとめた「裁判傍聴記録」の中から生徒本人の掲載許可が出たものを幾つかご紹介したいと思います。

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○ 初めて裁判を傍聴しましたが、とても静寂な雰囲気でこちらにも緊張感が伝わってきました。殺人未遂事件の法廷より、覚せい剤の事件の法廷は狭かったのが印象的だった。検察官の証人への尋問が厳しかったのもとても現実的でした。(M.S.)

○ 弁護人や検察官、裁判官など、被告人が犯した罪について諭しているように思えた。反省することや、罪の重さを熱心に言い聞かせていた。ただ、被告人があまり反省しているように思えなかったことと、再犯しているということが残念に思える。

○ ドラマなどで知った裁判風景とは違い、弁護人があっさりしていることに驚いた。また二種類の裁判をみたうち、被告人の罪が過失か故意であるかによって裁判官の対応が異なっている点も大切だと思う。(K.S.)

○ 被告人が外国人のため通訳人が一つ一つ述べていた。証人の証言などから、被告人は普段はとても真面目な人柄であることが分かった。裁判を通じて、たった一つの行動がその人の人生を変えてしまうことを実感した。(M.S.)

○ 被告人の様子は非常に反省をしていて、起訴状の内容を争ってはいませんでした。私が気になったのは、弁護人が「慰謝料の支払いで被害者の気持ちも和らいだ」と発言していたことです。被害者の心はそんな簡単なものではないと思いました。判決が気になります。(S.K.)

○ テレビで見るのとは違う気持ちで傍聴することができた。人の人生を左右する場だから空気が重く、こちらまで緊張した。(W.S.)

○ 裁判を傍聴する前は漠然と「被告人は悪いことをしたのだから、早く処罰されればいいのに」と思っていたが、被告人の答弁を聞けば聞くほど、被告人だけが悪いわけではないかもしれないと思えた。しかし、被害者の女性の事件当時受けた恐怖心や今置かれた状況のことを考えると、許されることのない犯行だと思う。今回の傍聴を通じて、裁判は被告人と被害者の人生が決まる大切な場ということの意味が分かったので、とても良い機会だった。(R.T.)

いのちの教育 救急救命講習がはじまりました 

「他人の命も自分の命も大切」。トキワ松学園では、様々な機会を利用して「いのちを大切にする意識」を生徒たちに持たせたいと考えています。特に保健の授業の中では、「生老病死」にテーマを絞り、健康で豊かな人生を築くための基礎を養う指導を目指しています。

そのような中で、毎年、高一の3学期には救急法についての授業「命を救う救急手当」が行われ、目黒消防署と救命協会の方に学校で心肺蘇生法の実技講習をクラスごとにしていただいています。  

生徒の皆は、真剣!!自分の身近な人の突然の事故や、もし倒れている人に遭遇したらなど、その場をイメージして講習を受けました。 他では、なかなか体験できない「赤ちゃんの人形」を使っての救急法も学びました。 来週には、AEDの扱い方の講習を受け、全員が東京消防庁の「救命技能認定証」を取得します。

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生命の不思議さを感じています。 高一生物「ウニの人工授精と発生の観察」

「生命の不思議さ、素晴らしさに改めて気づいてほしい」。そういった思いで高校一年生の「生物」の授業で行っている『ウニの人工授精と発生の観察』が今年も始まりました。

生きているウニ(本物のウニを見るのも初めての生徒がほとんど)から卵と精子を取り出し、一人一人が顕微鏡で、卵と精子の受精を観察します。受精した瞬間に受精膜がゆっくりできてくると「わぁー」という歓声があがります。このあと生徒達は、自分達で受精させた受精卵がプルテウス幼生にまで発生していく過程を観察します。また、今年はお茶ノ水大学の協力を得て、希望者一人ひとりに培養容器を渡して稚ウニまで育てるという試みを行います。自分達の手で育てるため「マイウニ」として愛着もわくことと思います。

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         先生の顕微鏡の画像がテレビに映し出されます。