森の教室〈3日目〉

〈3日目〉

唱歌「ふるさと」に唄われた“かの山”斑尾山の麓に広がる「ふるさとの森」を散策しました。そこには緑いっぱいのブナ林が広がっています。ブナは木偏に無(?)と書きます。漢字が表すように昔は材として利用価値がないとされていたようです。ブナの森は、たくさんの葉が受け止めた雨を枝や幹を伝って集め(樹幹流という)、根元に水をたっぷり蓄えるため「緑のダム」と呼ばれています。前日の夕方雨が降ったので、ブナの幹には雨が流れた跡が黒く残っていました。アスファルトとは違うスポンジのようにふかふかの土、ブナの木々に包まれ余計な音がしない空間にいると、私たち人間も動物であり自然の一部なのだと感じます。