中学 読書感想文~成長する読書~

2週に渡って、中学朝礼で2学期の読書感想文の優秀作品が発表されました。以前(こちら)にもご紹介したようにトキワ松では読書感想文の書き方についても丁寧に指導しています。その成果もあって生徒たちは学年を追うごとに書き方のコツをつかんで上達しており、今回の発表でもその様子が垣間見られました。

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『ナルニア国物語』として有名な『ライオンと魔女』を読んだ中学1年生。映画化もされていて、楽しむことはできるのですが、自分なりにテーマを堀りさげるのが難しい一冊です。でも、今回発表してくれた1年生の生徒は物語の主題として「強い心」というテーマを見つけ、自分の意見を述べてくれました。

中学2年生の生徒は、『坂本竜馬―飛べペガスス』という伝記を読んで広い視野で世界を見て先を読むことの大切さを情熱をもって伝えてくれました。1年生に比べて本文に基づいて根拠や理由を述べながら意見を述べることで説得力が増していました。

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中学3年生は自然科学の分野の本を読んでブックレポートを作成。興味を持った動機、本を読んで学んだこと、自分の考え、反省と課題についてまとめていました。「二酸化炭素を減らすには?」という発表をした生徒は森林と二酸化炭素の関係について述べる一方で、自分たちができることとしてゴミを分別することでゴミを燃やす際に出る二酸化炭素を減らそうと発表。「原子力の利用」と題して発表した同じく3年生の生徒は、原子力発電について詳細にまとめた上で、現在起こっている原発事故の問題と向き合っていました。

楽しむ読書からスタートした生徒たちが、読書から知識を得て、身の回りで起こっている環境や社会の問題について考える姿に成長を感じずにはいられませんでした。これらの積み重ねが今後は、高校生になって小論文、大学での研究へとつながってきます。読書をすることで視野を広げ、興味ある分野について「探究活動」を深めてほしいと思います。