「美登利」がとりもつ縁

先日、作家の方から図書委員会宛に一冊の本が届けられました。ご近所の本屋(きっと恭文堂書店?)で、図書委員が昨年から発行しているフリーペーパー「美登利」を見つけて読んでくださった作家の方が、「美登利」をすてきな活動だと言ってくださり、、ご自身の著作を若い女性に読んでもらいたいと送ってくださったのです。

作品のタイトルは「雪まんま」。大学を卒業し、小学校の臨時採用で勤め始めることが決まった主人公のゆき。3.11.を体験したことで、身をもって食の大切さを知った彼女は、専業農家である祖父の跡を継いで稲作をしていくと決心します。農業の経験がない彼女に対して周囲は反対しますが、行動力のあるゆきは、自ら可能性を広げ、農業を仕事にすることをあきらめません。彼女の努力が報われ、家族からもまた、同じ農家からも理解され、マスコミでも取り上げられるようになっていきます。仕事に、そして恋に悩みながらも一生懸命生きていくゆきの姿が描かれている作品です。

「こんな嬉しいことはない!」と、早速、校長先生と司書教諭が読み、現在は3号までの編集長が「雪まんま」を読み始めました。内容も良い作品なので、高校一年生のクラス図書に入れたいと考えています。たくさんの人たちが読んでくれると良いなと思います。2

 あべさん、 ありがとうございました。

 「雪まんま」  あべ美佳 著

  NHK出版

    (追記)朝日新聞6月24日(日)朝刊の書評欄に『雪まんま』が掲載されていました。

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もう一つ、「美登利」について嬉しいことがありました。

本校にいらした三省堂書店の方に「美登利」を紹介したところ、早速、三省堂書店神保町本店(東京都千代田区神田神保町1-1)に置いていただけることになりました。1階のいろいろな情報が入っているパンフレット置き場に入れていただけています。

本好きにとっては聖地ともいえる神保町に「美登利」がお目見えしたことは、とてもうれしく、バックナンバーもそろえて置いていただけるようお願いしました。

神保町にいらした折は、三省堂書店をのぞいてみてくださいね。