写真部が「平成25年度東京都高等学校文化連盟賞(高文連賞)」の学校賞、個人賞をW受賞しました!
昨年本校写真部は、都高文連写真部門の生徒委員長、副委員長を務めたり、8月末の全国総文祭優秀校東京公演で記録集の撮影を担当したりと、高文連の活動に積極的に参加しました。
このような活動が連盟の先生方に認められ、今回の受賞に結びついたのです。
新年度もこの賞の名に恥じないような活動をし、高校文化活動の発展に力を尽くしたいと思います。
2014年2月21日(金)。いつもは自分たちが興味のある裁判を傍聴する「裁判傍聴講座」ですが、今回は初めて傍聴整理券をもらうために東京地裁の前に並びました。「傍聴券」というのは、裁判を見たい人=傍聴を希望する人が大勢いる事件の場合に発行される券で、事前にくじを引き、当たった人のみ裁判を傍聴できるというものです。私たちが並んだのは1995年に起きた「オウム真理教」に関する爆破事件。将来を期待された多くの優秀な若者が教団に入信し、次々に事件を起こしたことは時々テレビでも特集されるのでご存知の方も多いと思います。今回の裁判では17年間逃亡し、その後出頭した人物が被告人(=裁判で「犯罪を行った」と訴えられる人)です。さぞや傍聴希望者が多いことだろう…と思ったにもかかわらず、列に並んだのは70~80名ほど。「あれ?これだけ?」とちょっと拍子抜けでした。法廷は東京地裁の中で一番大きい場所で、だいたい100名が入れます。「もしかしてトキワ生全員が当選するかも…」と思ったけれど、結局11名中6名(教員1名を含む)が当選。有名な裁判を間近で見ることができました。
そして3月7日(金)。判決は求刑懲役12年に対し、懲役9年。生徒たちはどのように感じたのでしょうか。以下は生徒の感想です。
被告人はスーツを着ていて髪も短く清潔感のある身なりだったので、初めは被告人だと思えませんでした。受け答えも丁寧な話し言葉であり、裁判所職員に囲まれながら裁判官に応答をしている姿には違和感がありました。こうしたカルト教団(=狂信的宗教集団)に絡んだ事件は、それまで普通に生活をしていた人までもが洗脳やマインドコントロールによって犯罪に手を染めてしまうとは聞いていましたが、今回のさいばんはそうした現実をありありと映し出しているように感じました。特にオウム真理教関連の事件は、世間からは「エリート」ト『呼ばれるような人が洗脳によって犯罪行為に及んだという印象が強いです。地方から上京した未来ある若者の孤独に教団側が付け込んだという話を耳にしたことがあります。自分の子供を信じて送った両親の気持ちや、加害者にあったはずの未来、そして理不尽に命を奪われた人々のことを考えるとオウム真理教という組織を私は許せません。証人として登場した拉致され、亡くなった方の息子さんが涙ながらに語った話も非常に重々しかったです。今後このような悲劇が起こらないようにするためにも、洗脳やマインドコントロールの手法を徹底的に研究し、国民に知らせることが必要なのではないかと思いました。 (R・S)
3月22日(土) 中学校卒業式が行われました。
空はすっきりと晴れわたり、体育館入り口前の花桃もきれいに咲き乱れ、中学3年生の皆さんの卒業をお祝いしてくれているようでした。
中学3年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
中学校で学んだことを忘れずに、新たな目標に向かって歩んでいきましょう。
1月15日(火)高三の教養講座の一環として、東京地方裁判所、高等裁判所の傍聴を行いました。
いつもニュースの向こうの裁判所。実際に裁判を見るのは初めて!という生徒たちは真剣な表情で傍聴していました。以下は生徒たちの傍聴レポートです。
① 自動車による業務上過失致死;運送会社に勤める4トントラックを運転していた男性が、交差点で左折する時に男性をひき、死なせてしまった事件。遺族は被告人にも家族があることから、重い刑罰を受けなくてもいいが、法律に従って罪を償ってほしい、と言っている。
・被告人は終始うなだれていて、とても反省している様子でした。本当に自分のしたことを悔やみ、罪を償おうとする姿勢がとてもよく伝わってきました。私は中央の席に座っていたのですが、左側に座っていたのはおそらく遺族の方だと思います。男の子、女の子もいて、ずっとすすり泣いていて、とてもかわいそうだと思いました。自分の父親が突然事故で亡くなってしまうなんて、想像するだけでも悲しくなるのに、その犯人が目の前で話している姿を見るというのは私だったら耐えられないと思いました。
しかし被告人が反省している姿は、遺族の方にも伝わったのではないかと思います。今回初めて裁判を見ましたが、また見てみたいと思いました。とても良い経験ができました。(A・N)
・証人の証言というものを初めて見ました。一言一言がとてもリアルで、被告人側の家庭の事故後の生活の様子などがとてもよくわかり、交通事故などは他人事ではいられないと思いました。
殺そうと思って起こした事故でなくても、してしまったことは重い罪であり、いつ誰の身近に起こってしまってもおかしくないことだと思うと、本当に日々の緊張感を持って生活しなければならないと思います。日々の生活の中で普通にある車の事故だからこそ、より怖いと感じました。(M・H)
②覚せい剤の所持と使用;被告人は平成21年にも覚せい剤の所持と使用で2年服役している。しかし平成24年10月22日に再び覚せい剤を購入し、使用してしまった。
・一度覚せい剤の気持ちよさを知ってしまうと、すぐには忘れられないということをこの法廷を通して学ぶことができました。被告人は「魔がさした」と言っていましたが、「魔がさして」という理由だけで罪を犯していいものではありません。犯行時はいつも親身になってくれた母の顔が浮かばなかったそうですが、その証言からも覚せい剤に対する欲が強いんだなと感じました。覚せい剤から抜けるのは大変ではあると思いますが、本当に反省してほしいです。(M・M)
③強盗致傷;酒に酔った男性がトンネル内で女性に対し「金を出せ」と脅迫し、けがを負わせた。検察、弁護人、被告人ともに強盗致傷で一致しており、「どのような罪にするか」という量刑を決めるための裁判。
・裁判といえば、被告人の無罪か有罪かの判断とともに、弁護士は被告人を無罪にするように求めるというものだと思っていたので新鮮でした。犯罪を犯すのはもちろんいけないことですが、酔って記憶にない状況下はとても辛いだろうと思いました。ただ被告人はとても背が高かったので、被害者の方のことを思うと抵抗もできなかったと思います。今回の被告人は28歳の時にも一度犯罪を犯しているということで、初犯ではなかったのでとても生々しく感じました。(略)以前の犯罪から常に気をつけてはいたということですが、やはりお酒で酔ってしまって、このような状況になってしまったので、飲酒運転などその他の犯罪にもつながらないようお酒を飲む際は本当に注意が必要だと思いました。(A・O)
・被告人はお酒を飲むことをやめず、事件当日もお酒を飲んでいました。そのため事件のことを断片的にしか記憶していません。家にあった知らない財布を検察から見せられた映像を通して、自分がとんでもないことをしたと気付いたそうです。被告人は記憶がなかったと言っていますが、事件当日、コンビニやガソリンスタンドの監視カメラで被告人が相手を求めて物色しているところが映っていました。自分の酒癖が悪いことを認識していながら直そうともせず、過ごした結果この事件が起こってしまいました。自分に甘い被告は2度目の罪を犯したので刑が重くなると思うし、私もそれを望みます。(R・T)
④強盗強姦;
・あたりまえだけど、犯行時の場所、時間、その時の気持ちを検察官は明確に確認していてすごいと思いました。実際に起きた事件の被告人の気持ちを直接聞けることは本当に貴重だと思いました。(略)犯行時は相手の気持ちはどうでもよく、自分がよければそれでいいのかな、と思いいらだちました。これからどんな気持ちで生活するのか、被告人は周りの人の気持ちを考えるべきだと思いました。被害にあった人の気持ちを考えると本当につらく、話を聞いていてとても悲しい気持ちなりました。(Y・S)
・被告人は家族、子供がいるにも関わらず、二人の女性と付き合っていることに対して人として信じられないと思った。検察官や弁護人が色々と質問していることに対して「覚えていません」「わかりません」と言っているのが私には考えられませんでした。自分のしたことなのだから、覚えていないわけがないのに。被告人は見た目は普通の人なのに、あんなに怖いことをするなんて驚きました。今回被害にあった人は何も悪いことをしておらず、私自身、そんな目にあうかもなんて思ったことはなかったけれど、常に気をつけていないとだめだと思いました。 (A・J)
2014年3月10日(月)トキワ松のお隣の目黒区第八中学校で中学3年生の2クラスを対象に佐藤毅先生の「道徳・いのちの授業」が行われました。
見慣れない先生を前にして、少々緊張気味の中学3年生の男女。佐藤毅先生の「『道徳』という授業のイメージは?」という最初の問いかけにはなかなか声が上がりませんでした。しかし話が進み、「アンパンマンマーチ」が流れると生徒たちは意外な音楽にびっくり。一気に授業の雰囲気が和やかになりました。「アンパンマンマーチは皆さんが良く知っている歌だけれど、『生きるとは?』といった歌詞があって、とても深い内容なのですよ」という言葉を前置きに、「いのちのバトン(臓器移植)」のお話しが始まりました。
まず佐藤先生が強調したのは、「どのひとにも4つの権利がある」ということ。そして今回の授業は何か一つの考え方を押し付けるのではなく、自分の考えを持ち、深めていってもらうのが狙いということ。医学が進歩し、以前では不可能だった「いのちのバトン(臓器移植)」が可能になり、移植を望む人に可能性が生まれたことなどが、何枚ものスライドで示されながらわかりやすく説明されていきました。
2009年に「改正臓器移植法」が成立し、脳死になった人や家族が望まなければ臓器移植は行えませんが、本人の意思が不明確な場合、家族が望めば臓器移植を行うことができるようになりました。だから生前から「もし自分が脳死状態になっても、自分の臓器を他の方に提供しないでほしい」または「他の方に役立ててほしい」という意思表示が重要です。そのためには自分の考えを深め、人に伝えることが不可欠です。この授業の中では生徒二人でひと組になり伝える練習も行いました。最後はいのちの話にとどまらず、福沢諭吉の「学問のすすめ」や社会貢献の精神、責任感、他者との共生についての話にも触れ、これから生きていく上で大切なお話もありました。この日に学び、考えた移植の意思についての自分の意見、親の意見もまとめる宿題も出され、とても充実した時間となったようです。
3月3日、第66回トキワ松学園高等学校卒業式が挙行されました。
朝はあいにくの空模様でしたが、式が終わる頃には雨が上がり、まるで154名の卒業生の門出を祝っているかのようでした。
通いなれたトキワ松を離れ行く寂しい気持ちと、これからすすむ未来への希望とが入り混じって、式場となった体育館には涙と笑顔が溢れました。
高校三年生のみなさん、卒業おめでとう!トキワ松で培った、鋼鉄とすみれの精神を大切に、広い世界に羽ばたいてください!そして、時には羽をやすめにトキワ松に帰ってきてくださいね。毎日会わなくなっても、トキワ松の先生や後輩たちは、みなさんのことを応援しています!
先週の日曜日に、国際交流部・ダンス部・美術コース有志の生徒は目黒区国際交流協会(MIFA)主催の国際交流フェスティバルのボランティアに行ってきました。毎年2月に行われるこのイベントでは目黒区にある大使館がお国の文化を紹介したり、逆に外国人の方に日本文化を体験してもらうコーナーがあります。トキワ松の生徒たちはスタンプラリー、子ども遊び、書道体験、写真撮影の手伝いをしました。美術コースの生徒たちは得意分野を活かしたフェイスペイントを担当。ひっきりなしにやってくる子どもたちの顔や手に絵を描いてあげます。子どもたちはとても上手なイラストとトキワ生の笑顔に大喜びでした。今年はダンス部も参加し、ステージでダンス4曲を披露。素晴らしいパフォーマンスに大ホールは大いに盛り上がりました。また、最後のダンスは来場者の方も参加!カンナムスタイルの振り付けを教えてみんなで踊り、ダンスを通じた交流を楽しみました。
生徒たちがもう一つ楽しみにしていること、それは「食」!フェスティバルでは各国大使館のみならず様々な国や地域のお料理を売るお店が出店します。今年人気だったのは台湾とスリランカのお料理だったようです。
今年は例年以上に忙しい一日でしたが、生徒たちはたった1日で様々な国出身の方々を交流することができて、有意義な時間を過ごすことができました。